朝目覚めると

窓の外は雪景色だった




「せんぱーい!今日ガコ休校みたいですよ」

そう言いながら

当たり前のように

我が家でご飯を食べている

変態はすごくそわそわしていた

「先輩ごはん食べたら」

「行かない」

「ギャボ!!

 まだのだめ何にも言ってませんよ!」

「どうせお前の事だ、雪合戦しましょう!とか

 雪だるま作りましょうだろ?」

「何でわかったんですか??」

「お前の考えてることぐらいすぐ分かる!」

「アヘーーーのだめ愛されてるんですね?」

「なんでそーなる!」

「だってのだめの事何でも分かってるなんて・・・・さすが夫です」

「夫じゃねー!」

「でもせっかくの雪なのに、つまんないです!!

 どっかお出かけしましょ?」

「交通も乱れてるのにどこに出かけるんだ!」

「でも・・・冷蔵庫の中もカラですよ??

 何か買いに行かないと・・・・・・」

「あっ・・・・・」

昨日Sオケの練習が長引いて

買い物に行く時間がなかったことを思い出す

「のだめ・・・・おまえ行ってこい」

「イヤです!!

 先輩も一緒じゃなきゃのだめ行きません」


そう言われ

しぶしぶ俺は出かける準備をし

のだめと家を出た


いつもは賑わう町の中も

今日は静かで別の場所にいるようだった

俺の腕にしがみつきながら

ゆっくりと歩くのだめ

「こけるなよ」

そう言った瞬間滑って転ぶ

「言ったそばから・・・」

そう言いながらのだめの手を取り

起こした

「ありがとうございます」

そう言い笑うのだめの鼻の上には

雪が付いていてそれを振り払うと

にっこっとのだめはほほ笑んだ


「危ないから」

そう言いのだめと手をつなぐ

「あへーーーー」

「今日だけだからな」

と俺は念を押すように言った







翌日


学校に行くと

昨日の俺とのだめの手をつなぎ歩く姿

そして

マンションへとはいっていく姿が

掲示板に張られていた

「やっぱりあの二人できてたんだ」

「あやしいって思ってたのよね・・・・

 千秋様はいつも否定されていたけど」

と学園中に広まる噂話

「千秋、やっぱおまえとのだめ・・・」

「断じて違う!!」

「って言っても、この写真じゃー説得力無いよなーー」

「・・・・・・・・・」

「先輩とのだめ、これで学校公認ですね」

と腕に絡まってくるのだめ

「公認になってたまるか!!」

「えーーーでも、もうみんながそう思ってますから」

そう言い嬉しそうに微笑むのだめの横で

俺は昨日の事をずっと後悔していた






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