俺は去年のような失敗はしまいと

万全に対策を練っていたんだ

なのに・・・・・

なぜこうなる???




「おい!のだめ」

「なんですか?」

俺の家で当たり前のように

夕食を食い

TVを見ながらくつろぐのだめ

「俺、年末年始は三善の家に帰るから」

「えーーーー!!じゃのだめはどうなるんデスか??

 仕送りまでお金ありませんヨ・・・・・

 お正月なのに・・・・・・ギャボ・・・・・」

思った通りだ

「お前は来てもいい・・・・・

 母さんも連れて来いって言っていたし・・・・」

そう言うとにっこり笑い

「ホントですか???

 あー安心しました」

「ただし!」

「?」

「この事峰たちには言うなよ!」


「もちろんです」



なのに・・・・・

なんでこいつら

ここにいるんだ???



いつの間にか

去年の悪夢のような光景が

俺の部屋で繰り広げられていた


「のだめ!ちょっとこい!」

「え??」

のだめを廊下に連れ出し問い詰める

「のだめは、何も言ってませんよ!」

「じゃなんであいつらがいるんだ!!」

「そんな事のだめが知ってるわけないじゃないですか!!」

「何騒いでんだ~千秋!もっと飲もうぜ」

べろべろに酔った峰が部屋から出てきて

俺にからんでくる

「おまえな・・・・・」

「何だよ!千秋お前からこの前飲んだとき誘ってきたくせに

 つれねーな!」


そう言い部屋に戻ろうとする峰の襟を引っ張る

「いてーーー!何すんだよ!」

「俺が誘ったってどういうことだ?」

「もしかしてお前覚えてねーの?」

「あぁ」

「今年の正月は家にいないから来るなよ!!

 ってこの間の飲み会の時言ってただろその後、ベロンベロンに酔いながら

 俺実家にいるからどうしても新年会したいなら来い!

 って俺に住所渡したの覚えてねーの?」

「俺が?・・・・・」

「ああ、お前が・・・・・・」


「わかった・・・・とりあえず部屋戻っててくれ」

「あぁ」


「センパイ・・・・・・」

後ろから怒りに満ちた声が聞こえる

「のだめ・・・」

「センパイ自分が淋しくて、峰君た呼んだくせに

 何なんですか!もうのだめ寝ます!」

「あっ!おい!」

そう言い部屋に戻るのだめを追いかけるが

目の前で扉を閉められる

「のだめ!おい!俺が悪かった」

ってドアを叩きながら言っても

部屋の中から聞こえるのは

『イヤです1許しません』

という返事だけだ

それでも何度も謝っていると

「真兄・・・のだめさんと喧嘩?

 年明けるまでに許してもらいなよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

そう言い横を通り過ぎていく俊彦

「おい!のだめ!」

そう小声で言うと

少しだけドアが開く

そのすきを見て部屋に入る

「本当にごめん」

「反省してるんですか?」

「してます」

「仕方ないですね・・・・・

 じゃ、新年が明けるまではここにいてください」

「なんで?」

「二人っきりで新年を迎えたいんですよ!先輩と・・・」

「そんな事でいいのか?」

「ハイ。」

そう言い俺の腕にしがみついてくるのだめ


のだめの部屋にあるTVを見ながら

時を過ごす

「あっ!あと10秒!」

『9.8.7.6.5.4.3.2.1』

「あけましておめでとうございます」

「おめでとう」

「ふぁぁ・・・・センパイと2人きりで新年迎えられてのだめ幸せです」

そう言うのだめの笑顔に癒されている自分がいた









翌朝

峰たちを送り出す前

皆の目がすごく気になった


真澄は泣いてるし

峰と清良はニヤニヤ笑ってるし

黒木君はうつむいたまま目を合わせないし





家族ですら

変な目で見てくる




その原因がわかったのは

数日後


峰が俺とのだめを呼びに来た時

俺はのだめのベッドで

のだめに腕枕をし

抱きしめて寝ていたらしい

家族もその光景を見たらしく

『真兄本当に変わったね・・・・』

『真一、ほどほどにな・・・・』

『のだめちゃんの事大切にしなきゃだめよ』

といろいろ言われた


何も分かってないのだめは

横でほほ笑んでるだけだった




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