短冊に願いを込めて・・・・・・・




どうか



どうか



あの人に思いが通じますように




「のだめ!なにやってるの?」


細い紙に何やら日本語で一生懸命

いろいろ書いているのだめ

部屋の中には

笹があり

クリスマスツリーのように飾り付けされていた

「ターニャ知らないんですか?

 七夕デスよ。

 日本だけの文化なんデスかね?」

そう言いながら紙を一枚とり

私に笑顔で渡してきた

「願い事。ターニャも書いてください」

「願い事?」

「そうデスよ。

 ターニャのお願い事。

 日本では七夕って言うお祭りみたいなものがあるんですよ。

 その時に短冊にお願い事を書いて笹に飾るんですヨ。」


「へー・・・・・」

紙を受け取りペンを執る


願い事はただ一つ

彼がほかの人のものになりませんように

彼がどうか私のこと少しでも思っていてくれますように

フランス語だとばれてしまうから

ロシア語で願いを込めながら書いた

そのあと

のだめと二人で飾りつける

七夕のお話を

のだめから教えてもらいながら

































「ね、ママ。

 七夕の飾り付けこれでいいの?」


「えぇいいわよ。」


椅子に上り

小さな子どもたちが

かわいらしい願い事を書き飾り付ける


「ターニャ今日は黒木君も来れるんですよね?」

「うん。千秋も今日早く帰ってくるんでしょ?」

「ハイ。久しぶりですね。6人で集まるの。」

「二人とも忙しいから・・・・」

「そーですね。のだめたちは毎日この子たち連れて一緒にお散歩してますけど

 黒木君も真一君も世界駆け巡ってるから・・・・」



そんな話をしながら

自分たちの願い事を書く


『家族がずっと幸せで健康で過ごせますように』

フランス語で同じように書かれた二枚の短冊

「願い事一緒デスね。」

そう笑いながらのだめと飾り付ける





どうかこの願いも天の川へと届きますように













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