「アロー?」

『あら真一?元気?』

「母さん。

 あぁ元気だけど?」

『そう、よかったわ

 のだめちゃんは?』

「あー今友達と出かけてるけど?」

『そーなの?

 じゃお礼言っておいて、真一の名前で来てたけど

 プレゼントのだめちゃんからでしょ?』

「?プレゼント?」

『そう、プレゼント母の日の

 じゃもう出なきゃいけないから』


そう言い電話が切れる



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そっか、こっちでは5月の最終の日曜日だけど

日本では今日が母の日か・・・・・・・


すっかり忘れていた


けどのだめはちゃんと覚えていて母さんに

俺の名前で送ってくれてたんだな・・・・・


そう思うと嬉しくなる


いつも良妻活動してるだけあるというか


本当にあいつが俺の家族の事も大切にしてくれてることが


何かある度にそれを感じる


「センパーイただいまデス!!!ドア開けてください!」


外から聞こえる声の元へ扉を開け駆け寄ると


大きな荷物を抱えたのだめが

にっこりと笑い

「ありがとうございマス」


と言った

「こっちこそありがとう」

「????センパイ?何がデスか?」

「なんでもない」

「変なセンパイデスね・・・。

 あっ、お昼ごはんまだデスよね?

 買ってきましたから食べましょ」


そう言い買ってきたばかりの

デリを並べだす


「さっき母さんから電話あって

 お前にありがとうだって」


「え?おかしいデスね・・・・・

 センパイの名前で送ったのに・・・」

「母さんは、俺は忘れてるだろうって思ってたみたいだな。

 まぁ実際忘れてたけど・・・・・・・・」

「大丈夫ですよ。のだめはちゃんと覚えてますから、夫のことをフォローするのも妻の役目デスから!ムン」


そう言いのだめは笑う


RRRRRRRRRRRRR


「あっ!電話、先輩出てください!」


「あぁ」


「アロー?」

『千秋くん?』

「あっ、お義母さん?」

『ありがとね、今日届いたよ?

 母の日のプレゼント』


チラッとのだめの方を見ると目が合い

ニコリとほほ笑み

鼻歌を歌いながら食事の準備をしていた






END




















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