ひらりひらりと舞い落ちる

花びらは

春の訪れと

さよならと

出会いを映し出す





「何年ぶりですかね?

 日本の春」


「もう5年か?」


「そんなになりますか??」




この街を出てから

必死に歩いてきた


何度もくじけそうになり

何度も終わりだと思った


その度に大人になったような気がする


「今日でのだめとはサヨナラですね」

「そうだな・・・・・・・」


「何か淋しいですね」

「じゃ、やめとくか?」

そう優しく笑う

「やめませんよ」

「じゃ、行くか?」

「ハイ」

腕を組み歩く桜並木

雪のように白く舞う

花びらに包まれて

誓いを立てる

祝福の声と音楽


今日で『野田 恵』とサヨナラし


『千秋 恵』になる


別れと出会いを想像させる

桜の季節を

新しい2人になって

これから歩んでいく

死が二人を分かつまで・・・・・・


「誓います」


そうずっとこれから

何度もこの季節を二人で共に・・・・・・



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