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目を覚ますと

のだめは点滴に繋がれていた

「のだめ」

「真一くん・・・・」


「大丈夫か?」

「・・・・はい・・・・・」

のだめの目には涙がたまっていた

「・・・のだめ・・・
 お前の気持ちとか気付いてやれなくてすまなかった。
 オケで忙しいのは、言わなくても分かってくれてる、だから大丈夫だって思ってた・・・。
 俺・・・・お前に甘えてた・・・・。
 あと、電話に出た女の事は本当に知らない。  
 あの日はオケのメンバーに子供が生まれて、そのお祝いに皆で飲んでた。
 それは、オケの連中が証明してくれる!
 なんだったら店に聞いてもらってもいい」


「・・・・・・・・・」


「本当にごめん
 許してくれ!」

「本当に悪いって思ってるんデスか?」

「ああ」

「じゃエッフェル塔のてっぺんから
 『恵愛してる!』って叫べますか?」

「・・・いや・・・それはちょっと・・・」

と青い顔になる真一

「じゃダメです!
 許しません!もう離婚デス!!」


「わかったエッフェル塔は無理だけど
 今度のマルレの定期公演で
 学生時代峰や真澄達と年末に演奏した曲をアンコールでする。
 その時にこの曲をお前の為に指揮する!それじゃダメか?」

「のだめの為に?」

「ああお前の為に」

「その時に『愛する妻に送ります』って言ってくれますか?」

と目を輝かせながらのだめは言った

「・・・・ああ・・・・」

「むきゃーーー!
 わかりました!今回だけは許してあげますよ」

その言葉を聞き真一は
ほっと肩をなでおろした

そして

のだめの手を取り

「本当に悪かった。
 これからはお前を不安にさせないようにするから。」

「はい!
 あっ真一くんのだめのどかわきましたから
 何か買ってきてください」

「ああわかった・・・・」

そう言い病室を後にする

千秋が病室を出た後

のだめの笑顔は一気になくなり

普段ののだめには想像できないほどの

暗い顔になっていた


「本当に・・・大丈夫でしょか・・・?」

と小さな声でつぶやいた



・・・・8へ続く・・・・
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