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「先生妻は?」

Drに近づき心配そうに尋ねた

「大丈夫ですよ。
 体調悪いのもつわりのせいでしょう。」


「つわり・・・・?」

「そうです、あなたの奥様妊娠してらっしゃいますよ。
 ちょうど3か月頃ですね
 今日は病院で安静にしていただいて
 明日には帰れますよ」

「ありがとうございます」

真一の声はいつもより高く
 
嬉しさに満ち溢れていた

Drとオリバーが部屋を後にする

「のだめ・・・お前気づいてなかったのか?」

と少し照れくさそうに尋ねた

「・・・・・・」

「のだめ?」

のだめは真一が話しかけても

そっぽをむいたまま

窓の外をじっと見つめていた

「何怒ってんだ?」

優しく問いかけても反応はない

真一はベッドに座りもう一度呼びかけた

それと同時にんのだめに突き飛ばされる

「・・・出ててください・・・・
 今は真一くんの顔なんて見たくありません」


「見たくないって・・お前・・・」

「のだめ、真一くんとさよならして
 子供は一人で育てるかもしれません。」

「お前何言ってん」

「何?
 真一くん・・・・わかんないんですか?
 のだめ今の真一くんとお話しすることはありません!
 帰ってください!!!」
 
と大泣きをしながら
ベッドから降り真一を部屋から追い出した

外からはドアをたたく真一の声がする

「帰ってください!」

そう言い病室の鍵をかけ

のだめはベッドにもぐりこんだ


真一は仕方なく病院を後にした


「やっぱりムリです・・・・
 のだめ・・・今は真一くんのそばにいれない・・・・」


そう呟きベッドから降り

服を着替え病室をのだめは抜け出した



病院を後にして数時間後

病院から電話が入った

『奥様が病院を抜け出しました』と


必死にのだめを探すが手掛かりもない

そして携帯にも出ない

必死に周りにも電話するが

のだめからは連絡がないようだった。

その頃のだめは

JFK空港からフランスへと向かい

旅立とうとしていた


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