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夢の中

のだめは4か月前にいた

その頃の自分を見下ろす形で



NY・・・・

真一の公演の為二人で訪れていた

なかなか帰ってこない真一を

いつもホテルの部屋で

ピアノを弾きながら待っていた

けど途中で体調がすぐれなくなり

寝込んだりもしていたのに

真一はいつも

日が変わらないと戻ってこない


近くにいるのに遠く感じていた


「まだ帰ってこない・・・・ 
 真一くん・・・・・」

涙がこぼれる

そうだ

いつも泣きながら眠っていたころ

ーまだこのときは
 おなかの中にあなたがいるの
 気づいてなかった頃デスね

ある日

真一は連絡もなしに

朝になっても帰ってこなかった。

普段電話しないのだめは

その前の夜

本当に苦しくて何度か真一に電話していた

けど出なかった

泣きながら真一のシャツを握りしめ

眠りそして

朝目が覚め

真一に電話をしてみると

「HELLO?」

と知らない女性の声

「あの・・・私真一くんの妻ですが・・・
 あなた誰ですか?」

「あぁ千秋の奥さん?
 千秋なら横で寝てるわよ?」

と笑いながら答えた

あたりが真っ暗になり

そのままのだめは倒れてしまった





気がつくと病院にだった

オリバーが倒れたのだめを見つけて

病院へ運んでいたのだ


それでも真一は昼過ぎまで

病院には来なかった

『旦那様が来てからお話ししますね』

と言われていて

何が自分に起きたのかわからないまま

さっきの電話の事だけが

ぐるぐると頭の中を回っていた

『あの人は誰デスか?
 
 もう・・・・のだめは真一くんのそばにいれないんデスか?』

頭の中ではそんな事ばかりが駆け巡っていた


「のだめ!」

勢いよくドアが開く

「お前大丈夫なのか?」

のだめに駆け寄り

心配そうに手を取るが

のだめはその手をはらい

「・・・・触らないでください・・・」

と言った

「怒ってるのか?」

「・・・・・・・・・」

「昨日は色々とあって連絡できなかっただけで・・・・」

「聞きたくないです・・・」

長い沈黙の中

ドアがノックされ

Drがオリバーに呼ばれてやってきた




・・・・4へ続く・・・・・
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