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「ホント日本の夏は暑いですね・・・」

と呟きながら

三善家までの坂道を
ゆっくりと景色を見ながら登る

「遅い!」

上の方から真一の声がし

見上げると真一が立っていた

「真一くん・・・」

のだめの方に駆け寄ると
のだめが持っていた荷物をとる

「またこんなに買い物して・・・・」

「だってどしても、リンゴが食べたかったんデスよ」

「だったら後で車出してやったのに」

「いいんです。
 ちゃんと体動かさなきゃいけないし
 いいお散歩でしたよ」



そう話しながら
二人は手をつなぎ家までの道をゆっくりと歩く




「ただいまデス」

と言いながら勢いよく玄関を開けると

「のだめちゃんおかえりなさい」

といい征子ママそして由衣子ちゃんが
駆け寄ってきた

「ふお征子ママ、由衣子ちゃんただいまです」

「のだめちゃんお腹だいぶ大きくなったわね」

「はい。もうすぐ8か月デスから。
 もういっぱい動くんデスよ。
 由衣子ちゃんもまた身長伸びましたね」


そんな話をしながら
応接間へと向かう

そしてゆっくりとソファーに腰を掛ける

「征子ママ、後ですみませんが病院の場所教えてください、夕方に一度長時間飛行機乗ったので検診に行きたいデス。」


「そうね、のだめチャン疲れてない?」

「流石にちょっと疲れました。
 真一くんがファーストクラス手配してくれたので、まだ楽ではあったんですけど・・・」

「あら、ダメじゃない!
 真一!!!のだめちゃん疲れてるみたいだから、部屋に連れて行ってあげなさい」

「大丈夫デス、一人で行けますよ!
 いつもの部屋でいいデスよね」

「違うの新しく真一とのだめちゃんの部屋改築して作ったのよ!」

「ホントですか?」

「ええ。赤ちゃんが生まれた後も使えるように」

「ありがとうございます」

「いいのよ。
 また夕方声かけに行くからゆっくりしてなさい。」

「はい」

そう言い応接間を後にする

真一と2階の端にある部屋へと行き扉を開けると

キングサイズのベッド
その横にはかわいいベビーベッド

おもちゃにゆりかご

ベビーカ

そしてミニキッチンにバスルームまであった


「すごい・・・・」

「母さんが子供が生まれたら大変だろうからって」

「ほええええ・・・・・
 凄いです・・・・・」

「とりあえずお前は横になれ」

と真一にベッドへと連れて行かれる

のだめをベッドへ寝かせると横に座り

「本当に大丈夫か?」


と心配そうに見つめた


「大丈夫です。
 真一くんはいつも、心配しすぎデスよ
 ずっと座ってたから疲れただけデス。
 お散歩してだいぶ気分転換もできましたし」

「だったらいいけど・・・」

そう言いのだめの手をぎゅっと握る


「病院行くまでゆっくりしてろ
 俺車とか用意してくるから」

「はい」

そう言い真一は部屋を後にした

そしてのだめはぐっすり夢の世界へとはいって行った
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