ピーーーンポーーーーン

「うんん・・・・・。もう朝デスか?」


眠い目をこすりながらゴロ太の目覚ましを手にすると


時計は11時を指していた


「ギャボーーーー!!

 黒木君がきちゃいます!!」


ピーーーンポーーーーン


『恵ちゃん!』


「黒木君!!!」


慌てて玄関と向かいそっとドアを開ける

「恵ちゃんおはよう」

「おはようございます・・・・。

 あの・・・ごめんなさい、のだめ今起きました」

「そーみたいだね・・・・・・」

「すぐ用意しますから、待ってって下サイ」

「わかったじゃ、角のカフェで待ってるから・・・・。
 
 恵ちゃん泣いたの?」

「えっ?」

「頬に涙の跡・・・それに、目も腫れてるよ」

「あっ・・・・・・えっと・・・・・昨日の夜悲しいお話読んじゃったんデス・・・・だから」

「そっか・・・。だったらいいんだ。

 じゃ、またあとで」

「ハイ」


ドアを閉めると大きなため息が出た

緊張しました・・・黒木君に変に思われるんじゃないかって

先輩が昨日あんなこと言うから、黒木君の顔まともに見れませんでした。

『俺が好きなら、黒木君のところなんて行くな。

 俺の側にいろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』


なんて言うから・・・・・・

先輩どうして?

どうして今頃言うんデスか?

ずっと

ずっと

のだめが欲しかった言葉


どうして?



出かける用意をしていても考えてしまうのはこの事ばかり・・・・・


のだめは


黒木君を選んだのに・・・・・頭の中で考えてるのは先輩の事



本当はあの時先輩に抱きつきたかった


先輩に・・・・・・


用意を終えて玄関を出る


鍵を閉め


ふと先輩の家の玄関を見る


そっと近づき

先輩の家のドアにもたれかかる

今すぐにでも先輩に会いたい

抱きしめてほしい

そしてもう一度昨日の言葉を聞きたい


でも・・・・・・

のだめには黒木くんがいるから


そっと先輩の家の扉にキスをする


「先輩・・・・・・・好きデス。

 でも一緒にいれません。

 悲しいけど・・・・・・・黒木君が待ってるから・・・・・」


そう呟きもう一度扉にキスをした

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