コンコン


病室の扉がノックされる

「はい」


そう言うと扉が開く

黒木君だ


「恵ちゃん大丈夫?」

「ハイ・・・・怪我はたいした事アリマセン・・・・

 ただ・・・・・・・」

「うん。

 千秋くんから聞いた。」

「黒木君とりあえず座って」

そう言い先輩がイスを用意した

「まるで・・・・・」

「え?」

黒木君がそれを見て言葉を飲みんだのがわかった


「で早速だけど

 俺はのだめと結婚して、子供を育てていこうと思う。

 黒木君は??」

「僕もそうできたらって思ってるよ。」


「のだめは?」

「のだめは・・・・・・・。

 赤ちゃんは産みたいデス。

 けど・・・・・・どちらかと結婚してもし

 その人の子供じゃなかったらって思うと・・・・」

「うん。

 どちらの子供でも俺も黒木君も、育てていくつもりだ・・・

 最後はお前が誰と育てていきたいかだ・・・・」

「のだめが?」

「そうだよ、恵ちゃん。

 恵ちゃんが決めてほしい・・・・」


そう言われても困ってしまう

千秋先輩も・・・・

黒木君も

好きだから

でも・・・・・

ずっとこの先一緒にいたいのは・・・・・・・・・











































「先輩と一緒にいたいです」
























それを聞き先輩は私を笑顔で抱きしめ

「ありがとう選んでくれて」

と繰り返した




黒木君は

深くため息をつき

その姿をボー然と眺めていた



本当にこれでよかったのかわからない


けど

のだめは


先輩と一緒にやっぱりいたい





「黒木君・・・・ごめんなさい」


そう静かに言った
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