素直になったら

どうなるんだろ

何にもなかったように

先輩のそばで笑って・・・・・・・・



公園のブランコに乗りながら

色々考えてみる


落ち着くはずの家は

先輩が来るのではないかと思い

落ちつけなかった



「恵ちゃん・・・・・」


後ろから黒木君の声がした


振り返らずに立ち

立ち去ろうとしたが

慌ててしまい

ブランコから滑り落ちる


黒木君は私を起こし

土を払ってくれた

「大丈夫?」

「ハイ。じゃのだめ失礼しマス。」


そう言うと後ろから抱きしめられた



「く・・・黒木君?

 離してくだサイ。」


「イヤダ・・・・・」


「あっ・・・・・・・」


正面視線の先には先輩がいた


「のだめ」


息を切らせながらこっちへ来る


「・・・・・・・・・・・・・」


「千秋くん」


黒木君の腕が私から離れる


「なんだよ・・・・

 結局黒木君のところにいたんだ」

「ちが・・・」

「そうだよ!」

「黒木君!ウそです!先輩。

 のだめ江藤先生の所にいました

 黒木君とはさっき会ったンデス。」


「どーだか」

と言い先輩は視線をはずす


「ホントです。

 信じてください」


先輩の腕にしがみ付きそう言った


少し汗でぬれた額


きっと峰くんに帰ってきてることを聞き


慌てて帰ってきたんだろう


けどその瞳は私を見ずに

腕を払いのけ


「信じれるかよ・・・・・・」



そう静かに言い歩み出す


「先輩!」


「恵ちゃん」


腕をつかむ黒木君


「いかないで」


「イヤです!

 のだめは先輩が・・・・・・やっぱり好きなんデス

 音楽も全部が」


そう言い黒木君を払いのけ


私は先輩の後を追った




「センパ・・・・・・・・」


もう少しで先輩に追いつくところで



キキーーーー

ブレーキの音とともに

私は自転車にぶつかり

アスファルトへ倒れた

























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