コンサートの数日後



久々に家に戻る事になった


江藤センセ夫婦が

急用で週末出かけることになったからだ


先輩に会わないようにと

祈りながら戻る

部屋の鍵を玄関前で探していると

「のだめ」


と声がかかる


けどそれは先輩の声ではなかった


「峰くん」


「いま、話せるか?」

そう言われ私は静かに頷いた


部屋に入り座る


「相変わらずきたねー部屋だな」

なんていいながら峰くんは笑ったが


その顔が真剣な表情となり


私に問いかけてきた


「お前なんで、千秋のもとまで離れたんだ?

理由は千秋から聞いてるけど、本当にそれでいいのか?」


「仕方ないんですよ

のだめが悪いんデス。」


「そーじゃなくて、お前の本当の気持ちはどーなんだ?

のだめの事は、マキちゃんからしか聞いてなくてよくわかんねーけど

聞いてるだけでも痛痛しい。

千秋なんかもっとだぜ?

好きならそれでいいじゃないか?」


「でも、、、、、」


「あーお前らホントいらいらする!

いーかげん素直になれよ

黒木君の事は俺たちがフォローしてやるから!

こういったときこそ俺等を頼れ!

気持ちが落ち着いたら、千秋にも会ってやれ

いままでで見た事ないくらい落ち込んでるから

じゃあな」



そう言い残し峰くんは去って行った



素直に、、、、

本当に


素直になっていいの?



でも




私の心の中は

グチャグチャになっていた



















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