「じゃ先輩言ってきます」

そう言い列車に乗り込む


電車の中で先輩から

手をつないでくれた事を思いだし


思わずニヤける


メールの着信音が鳴り開いてみると


『恵ちゃん駅まで迎えに行くね』

と黒木君からだった


『ハイ。あと10分ぐらいで着きますから。』

とメールを返す


さっきまで笑顔だった黒木君・・・・

なのに急にどうしたんでしょ?


家で何かあったんでしょうか?



駅に着き改札口まで行くと

黒木君の後ろ姿が見えた

後ろから黒木君の腕にしがみつく

「恵ちゃん・・・・」

悲しそうな表情をした黒木君がそこにはいた


「どうしたデスか?」


「・・・・・・・・・・・

 ちょっと場所変えようか?」


そう言いのだめの手をとり歩き出す

何も言わず

無言のまま・・・・・・・・


15分ぐらい歩きついたのは

カラオケBOX

「ここでゆっくり話そう」


「黒木君もカラオケ来るんデスね・・・。」

「うん。僕の場合オーボエの練習に来るんだ」

そう言い中に入ると

「ちょっと待ってて・・・」

と言いどうも知り合いらしい店員さんと話ししながら受付をして

私の元へと戻ってきた


「お友達デスか?」

「うん。ココ同級生の家がやってるところなんだ」

「へーー。凄いデスね。」

「3階の部屋にしてもらったよ。

 今使ってないんだ3階は。

 人とかに覗かれるの嫌だし、恵ちゃんとゆっくり話したいから」


そう言いチェーンのかかった所をくぐり3階へと向かう


少し古びた機種が置かれた部屋は

とっても広くて

少しくたびれたソファーが並んでいた


隣同士に座りドリンクバーで入れたドリンクを並べる


何も話さない黒木君

長い沈黙・・・・・・・・・

ただじっと黒木君のタイミングで話してくれるのを待っていた


「恵ちゃん?」

「ハイ?」

大きなため息を吐き深呼吸をし


手にグッと力を入れて黒木君は話しだした




「さっきまで、千秋くんの部屋で何をしていたの?」


「えっ??」

頭が真っ白になる

何で?

黒木君が先輩のところにいたの知ってるの?

あっ、そうだケーキ

帰りに買ったケーキのことを思い出す

「あ・・・あの先輩に買ったケーキ持っていったんデス。

 そしたら食べていけって・・・・・・・」



「その、ケーキはこれでしょ?」

目の前に出されるケーキ


「僕恵ちゃんに渡すの忘れてて

 持っていったんだよ?

 ケーキ・・・・・・・・・・・・・」



そう言い黒木君は乱暴に私にキスをした
























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