リハも無事終わり


片付けていると


「千秋!千秋!」


峰がコソコソと俺を呼び手招きをして呼んでいた


「なんだ?」

「おとといのことなんだけど」

そう言い辺りを気にしながら話しだす


「・・・ああ・・・・・」


「昨日の夜、真澄ちゃんと清良と話したんだお前たちのこと!」


「ああ」


「真澄ちゃんは凄く悔しがっていたけど協力しようってことになって

 とりあえず、次の公演終わるまでのだめは千秋のアシスタントにつけることにした!」

「アシスタント??あいつが?」

「んーーーーアシスタントと言うよりは、千秋のマネージャーみたいなものかな?

 ずっと千秋の側にいさせる。

 そうしていつも通りの夫婦劇をする、そーすれば周りは『千秋様とのだめちゃんって付き合ってるみたいよ』

 となる・・・・・黒木君嫉妬する!耐えられなくなって別れる!って言うあらすじだ!どうだ?」


「あーーーいいんじゃない?」


「じゃ早速明日からのだめについてもらうからな!」


そう言い走り去って行った


もうそんな小細工はいらないけれど


敵を欺くには味方から・・・・・・・・・・


峰には悪いが利用させてもらうことにした



片付けに戻ると

ホールのドアからちょっこっと顔を出すのだめがいた


俺が予呼ぼうとした瞬間


「恵ちゃん!」

と言い黒木君がのだめに近づく

あいつ何でここに?


「のだめ!」

「あっ!先輩・・・・・」

「ちょっとこい!」

「ハイ。黒木君ちょっと行ってきます。」

「うん。」

駆け寄るのだめをじっと見つめる黒木君

のだめが俺のところまで来ると手首を持ち

控室へと向かった


それを見て黒木君が追いかけてくるのに気付いていたが


そんなの関係なかった


押さえられなかった




控室に入り鍵を閉める


「どうしてきたんだ?」

「だって先輩が黒木君とそのまま付き合えって言うカラ・・・・・

 黒木君迎えに来たんデス。

 昨日のデートの穴埋めに・・・・・」


「ふーーん」


「なんなんデスか?」


と少しふてくされながらのだめは言った


「俺の前で黒木君にニコニコするな!」


「へ?先輩ヤキモチ?」


そう言われても反論が出来ない

それを見てのだめは嬉しそうにほほ笑んだ


トントン

後ろからドアをノックする音

黒木君だ・・・・・・・


のだめにキスをし

ドアを開けると少しムッとした顔をした


黒木君が立っていた


「何してたの?」


「あーーちょっとのだめの顔色が悪かったから気になって、休ませようとしたんだ。」


「だったら何で鍵をかけるの?」

「いつもの癖で・・・・・」


「ふーーん。

 けどこういうのやめてほしいんだ・・・・・。

 昨日はちゃんと言えなかったけど、千秋くんのことだから気付いてると思う。

 僕たち、付き合うことになったんだ」

そう言いのだめを自分の方へと引き寄せ肩を抱いた


「うん。」


頭に血が上りそうになるのを必死に抑えて静かに答えた















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