二人でシャワーを浴び服を着替える


いつものように先輩が朝食を用意してくれる


その間に黒木君からのメールが届いた


『具合どう?大丈夫?

 R☆Sの練習帰りに様子見に行くね』


と言う優しいメールが


ぼーっとメールを見ながら返信内容を考える


けど


いい言葉が浮かんでこない


「なに・黒木君から?」

「・・・・・・ハイ・・・・・・
 
 のだめ・・・どうしたらいいんデスかね?」


「そのまま、公演終わるまで黒木君と付き合えば?」

「えっ???」

「お前を好きになって、黒木君の音が変わった。

 だからもしお前と別れることになったら、また変わるから」

「デモ・・先輩・・・」

「ただし、キスとかは絶対するなよ。

 わかったな」

先輩に逆らえない私は『ハイ』と言うしかできなかった


ただでさえ優しい黒木君を裏切っているのに


まだ嘘をついていなきゃいけないなんて


これはきっと


先輩を好きで諦めきれないくせに


忘れるために黒木君付き合うことにしたのだめへの罰デスね




だから黒木君に本当のコト話すときには覚悟をしなきゃ・・・・・・・




朝食を済ませ先輩を送り出し


『もう元気デスよ。

 今日黒木君お迎えに行きマスね』

とメールを打った

せめてそれまでは

黒木君の前では

良い彼女でいなきゃ・・・・・・・

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