親族の控室に入ると

両家の家族がそろっていた

「のだめちゃん綺麗」

由衣子ちゃんがのだめに駆け寄る

「ふぉ由衣子ちゃんありがとうデス」

「姉ちゃん別人みたい」

などと色々な感想が飛び交う


「じゃそろそろ私たちは会場に行きましょうか」

征子ママがいうと
のだめと先輩と辰男を残し
皆は会場へと向かった

これから3人は式の前に
バージンロードでの

花嫁を花婿に受け渡す練習をする


日本語も話せるスタッフが

1つ1つを丁寧に説明した



すべての説明が終わったころ

先輩はヨーコを呼びに式場へと向かった

のだめに
いわゆる花嫁が両親に言う
『長い間お世話になりました』
と言うのをさせるためだ


親族控室に向かう前
先輩はのだめにきちんと挨拶をするようにと伝えていた


呼び出されたヨーコは
何かあったのかと思い
あわてていた

「どうしたと」

「のだめからお話があるので」

といいのだ目の前へ

辰男とヨーコを座らせる


のだめは緊張した面持ちで先輩の顔をみた

先輩はのだめに目で合図をおくる

大きく息を吸い
ゆっくりと話し始めた
一つ一つ言葉を選ぶように

「辰男、ヨーコ今まで育ててくれてありがとうございまシタ。
 こ・・・これからは・・・・・・」

のだめの目からは次々と涙がこぼれ落ちる

そんなのだめの手を先輩は隣に行き
強くつないだ

「これからは・・・・千秋先輩と・・・・
 辰男とヨーコのような夫婦になれるようガンバリマス」

と最後は涙を流しながら敬礼をした

のだめの両親二人は
いつもなら笑って
お祝いモード一色なのに

涙を流しながら聞いていた

「必ず恵さんを幸せにします」

そう辰男に先輩が言うと

「息子よー」

と言い先輩に抱きついた



のだめはヨーコにベールを下ろしてもらう





先輩とヨーコは
スタッフに呼ばれ会場へと向かう


控室は辰男とのだめ2人きりになった

「恵・・・・ 
 千秋くんと幸せに・・・・・」

「ハイです。」


その後二人は無言のまま
親子の時間を過ごした


「お時間です」

と迎えの人が来て



辰男とのだめは腕を組み会場へと向かう


 
・・・・7へと続く・・・・
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