ようやくお目当ての店に着く

「ふぉ・・・・ここですか?」

「ああ」

「・・・先輩大丈夫デスカ?
 すごく立派なお店なんですケド・・・・」

「ここはいつも、母さんや竹彦おじさんが買ってるところなんだ。
 サイズ直しとかも融通がきくし」

「ホエ・・!
 ・・・さすが三善商事デス・・・・」

先輩に連れられお店に入ると

「あっ!千秋様いらっしゃいませ」

「お久しぶりです」

とお店の方と握手

「今日はどのようなものを?」

「あぁ、彼女との結婚指輪を探してまして」

「け・・・・結婚!!!
 先輩!結婚指輪じゃなくて
 ペアリングでいいんデス
 まだ!!!」

「あぁ!!」

「だってそうしないと
 結婚式の時に新しいの出来ないじゃないデスカ!!
 指輪の交換って」

「いいんだ!お前はちょっと黙ってろ」

「ハウ・・・・・」

のだめを差し置いて
指輪をいくつか選ぶ先輩

いじけながら店内を見て回ってると

「のだめ」

手招きされる
先輩の元へ向かうと
20種類ぐらいの指輪が並べられていた

「お前はこの中でどれがいい?」

のだめは少しすねながら
その中で一番高いものを指差した


「お前してみなくていいのか?」

と言われ

指差した指輪をはめてみたる

選んだ指輪は形がハート型になっていて
女性用には真中にピンクの小さなダイヤが入れられていた

「先輩!コレ・・のだめコレがいいです」

さっきまでのふくれっ面が笑顔に変わる

「 じゃこれで・・・・」

と言い
先輩は私たちの指輪のサイズを述べた

裏にはお互いに言葉を入れることになり
当日までは秘密にすることにした

「では3日後のお渡しとなります」

その後支払いなどをしている間
のだめは店内に置いてある
真白なグランドピアノを見つけて
お店の人に頼んで弾かせてもらっていた

店内にはのだめの音が響く

そこに先輩とお店の人が
手続きを終わらせやってきた

弾くのをやめて立ち上がる




「これ、お店の人から俺たちの結婚記念のプレゼントだって」

それはおそろいのネックレスだった


「ホエ・・・・いいんデスか?」

「勿論です。いつもお世話になっている千秋様ご夫婦への私たちからのささやかなお祝いです」

「ありがとうございマス」

「のだめ後ろ向いて」

「ハイ」

後ろを向くと先輩がそっと
ソレをつけてくれた

そして先輩用のを渡され
のだめも先輩にソレをつけた

指輪と同じデザイン

もう一度二人はお礼を言い店を出た


・・・・・4へ続く・・・・・

 
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