風呂から上がってきた

のだめは俺を見るなり

「先輩立派なものをお持ちで」

と言ってきた

「お前!!」

「のだめ何にもしてませんよ!!」

そう言い大きく首を振った


大きくため息をつく

「とりあえず今日は寝るぞ!」

「はい」

そう言い2人でベッドに入る

背中と背中をくっつけるような形で

寝ころぶ

まさかこいつと一緒に寝る日が

来るなんて思ってもいなかった

まぁ寝ているのは自分の体と・・・とはなるが

変な感じだ

今背中に感じている体温は

のだめの体温であり

自分の体温でもある

そんな不思議な感覚を感じながら

いつの間にか俺は眠りの世界へと足を運んでいた



早朝目が覚める

大きく伸びをする

自分の姿を見て

がっくりした

やっぱり夢じゃないし

戻ってもいない


とりあえず朝食の支度をしなければと思い

キッチンに立つ

いつもしまってあって

届く場所にある物がとれない


自分の体じゃないことに

不便を感じる

同じように行動できない

仕方ないことだけど

女の体がこんなにも

小さく弱い事にはじめて気づく



あいつに散々ひどいことしてたな・・・・


と反省もした


テーブルに朝食を並べ始めたころ

ベッドルームのドアが開く

「センパイおはようございます」

「おはよう」

「あの・・・・センパイ・・・」

「ん?」

「あのですね・・・

 センパイのが、朝から元気になっちゃったんですけど

 これは自己処理をした方がいいんですよね?」

と顔を赤くしながら言った

「な・・・・・・・

 それはほっとけばいいから」

そう小さな声で言う

「え?でも」

「男は朝そうなるもんなんだ」

「へーそうなんですか・・・・」

「おい!のぞくな!!!」

「だってこんなの初体験ですから

 観察しておかないと・・・」

「観察しなくていいから、さっさと飯を食え!!」


そう怒鳴ると

小声で文句を言いながらのだめは席へと着いた










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