「先輩早いですね?いつもより」

モンモンとする気持ちを抑えながら

手早く入浴を終えて出てきた俺に

のだめが普通にかけてきた言葉

「そ・・・そりゃ、お前も一応女だし

 あんまり長湯しても心配だろうと思って・・・」

「あぁ・・・ありがとうございます。

 けどもうのだめ、覚悟できましたから大丈夫ですよ」

「覚悟?」

「はい。先輩にのだめのすべてをささげる覚悟できてますから。

 けど、初めてじゃないのが申し訳ないんですが・・・・」

「え?」

「ん?」

「初めてじゃないって・・・・?」

「あーーーー・・・・

 のだめ、今はセンパイ一筋ですが

 高校時代に付き合っていた人がいまして・・・・・

 その人と初めては済ませちゃったんですよね。

 まさかその後先輩との運命の出会いが待っているなんて

 思ってもいなかったので・・・・・ごめんなさい・・・・

 ダメですか???」

そう言われた瞬間

頭の中は真っ白だった

こいつにそんな過去があるなんて思ってもいなかった

確かに

何もしなければ、何も言わなければ可愛い方だと思う

けどこの変態だぞ??

なのに・・・・・

「センパイ??」

「何でもない。

 とりあえずお前も風呂入れ。

 俺の体に余計なことするんじゃないぞ!!

 わかったか?」

「・・・ハイ・・・・」

「何だその間は!!!」

「何にもないですよ!」

そう言いバスルームに消えていく


ショックを隠せない俺

こんな形であいつの

そんな事を知るなんて思ってもいなかった。



この体を

誰かが・・・・・・・・・


イヤ何考えてるんだ


そんな事思うなんて

俺がのだめを好きみたいじゃないか・・・・・


それだけは断じて違う。

きっと

ペットが自分の知らないところで

自分以外になついているのを知ってしまったとき


その時の気持ちと一緒なんだ


そう思おうとしていた






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