「ただいま」
いつもは飛んで出迎えに来る
のだめの姿がない
「?のだめ?」
そう呼んでも
どこを探してもいない
嫌な予感がした
携帯を取り出し
のだめに電話をするが
着信音がのだめの部屋からこだまする
あいつだ!
のだめの部屋に入り
のだめが持ち出したものはないか確認するが
財布も部屋の中に置きっぱなしだった
母さんに慌てて電話するが
「とりあえず待ちましょう」
そう言われた
どこに行ったかわからないが
俺は必死に車を走らせた
何か手掛かりになることは?と必死に考えながら
のだめの両親に電話したが
答えは出なかった
闇がどんどん襲ってくる
またのだめを失うかもという恐怖の闇に
どうしていつも
こうなんだろう
あいつの事では後悔してばかりだ
「くそ・・・・・」
無力な自分に
怒りがこみ上げる
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