カレンダーを見つめる
もう少しでわかる
妊娠しているか
していないか
100%じゃない
だから不安で不安で仕方無い
ふとした時に
カレンダーを見て
ため息を漏らす
私の不安の種は
どんどん実をつけ
心を重くさせる
けどそれを先輩に悟られないように
必死に隠している
そしてもう一つの不安は
智くんの事
さっきの視線ももしかして
智くんなのではないか?
そう思えて仕方無い
「ねぇ先輩・・・・」
「どうした?」
「のだめ・・・・・・・・ちゃんと智くんと話しないとだめですよね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「もう智くんとは一緒に入れないって・・・・・」
「そうだな」
私の歩みが止まる
足が震える
智くんと会って話す
そう考えただけで怖くて仕方無い
また
何度もされたら?
今度は部屋に閉じ込められるかもしれない
そんな人ではないのは分かっているのに
けど
優しかった智くんより
私の中の智くんは
変わってしまった智君で
インプットされてしまっている
先輩は優しく私を包み込み
「大丈夫だ
一人では行かせないから
俺がずっと一緒にいるから」
そう言いおでこにキスをする
冷たくなっていた全身は
そこからぬくもりを取り戻してゆく
少しずつ
足りていなかったピースを埋めていくかのように
先輩は私の距離を縮めて行く
けど埋まらないピースは
闇へと落ちて行く
不安という海の底にへと
それでも何度も何度も埋めて
少しずつ縮まる距離
でももし
私が妊娠していたら
それも崩れてしまうのかもしれない
少し先輩と別行動をして買った
検査薬・・・・・・・・・
これを使う日が迫る
もう
私自身が暗闇に落ちそうだ・・・・・・・
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