先輩のいない時間を見つけて
私はトイレに籠った
箱から検査薬を出す
生理が来る予定日を
1週間過ぎた
不安やその時の体調で遅れる事はある
けどその不安は
これを試してみないとぬぐいきれない
説明書に書かれた通りにし
検査薬を見つめる
こっち側に線が出たら・・・・・・
そう思うだけで心が潰れそうになる
検査終了の線が出て
指で隠していた部分を
そっと見る
安心して涙がこぼれた
妊娠してない
よかった・・・・・・・・
入っていた箱に検査薬を入れ
紙袋に入れ
トイレを出ると
先輩がそこにいた
「何かあったのか?」
私の鳴き声が外に聞こえてたらしい
「先輩、のだめ妊娠してませんでした
よかった・・・・・」
そう言い先輩に抱きつくと
「きたのか?」
「違います。
検査薬で調べたんですよ。
1週間遅れてるから不安で」
「そうか」
そういい頭をなでるが
「それより早くそれ捨ててこいよ」
と冷たく言われる
「何なんですか!!
その言い方!!
のだめがどんなに不安だったか分かってるんですか??」
「わかってるけど・・・・・・・・」
「あ」
「どうした」
「ちょっと先輩!これ捨てといてください」
そう言い先輩に紙袋を渡すと
私はトイレに戻る
「ムッキャーーーーーー!!!」
「どうした」
トイレを飛び出し
また先輩に抱きつく
「きました生理!!!
生まれて初めてです!
生理がチャンと来てうれしいのなんて
いつもお腹痛くなるから憂鬱なんですよ
でもそのお腹いたですら、今ののだめには
嬉しくて仕方無いんです」
そうはしゃぐ
私を見て先輩は笑う
「そういえばそうだよな、おまえいつも来るたんびに
この世の終わりみたいな顔してたもんな」
「そりゃそーですよ。
どんだけお腹痛いか。
それに・・・・・・・」
「ん?」
「何でもないです」
「何だよ言え!」
そう言い私の両頬を片手で押える
「・・・・・・・・・それに
先輩との時は、生理なんて来なかったらいいのにって思ってましたから
先輩との子供が欲しいって
なのに先輩はいつも外に出して・・・・・・・」
「おい!」
「だって・・・・普通の事じゃないですか?
好きな人の子供産みたいって思うのは・・・・・・」
そう言うと先輩は耳まで真っ赤にしながら
リビングへと消えて行った
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