その夜はベッドの中で

ずっと話をしていた

2人で過ごしていた時の事

その後の先輩の事

私の事・・・・・・・・

全部は言えなかった

たまに見せるつらそうな顔と

私の頭のん中を横切る

智くんの顔

そして

いつの間にかセンパイは寝息を立てていた


そっとベッドを出て

携帯をカバンから取り出し

バスルームへと行く

鍵をかけ

履歴から電話をかける

「もしもし」

『・・・・・・・・・・・・・・』

「起きてましたか?」

『・・・・・うん・・・・・・・・』

「ごめんなさい」

『何で謝るんだ?

 彼と一緒にいるんだろ?』

「はい・・・・・・・・・・・」

『よかったじゃないか』

「・・・・・・・・・・・・・・」

『ずっと、思っていたんだろ?』

「そですけど・・・・でも智くんは・・・・・」

『・・・・・・・・・・・・・何?」

「何でもないです・・・・・・・明日必ず帰りますから

 待っててください・・・・・・・」

『・・・・俺、家に帰ろうともうんだけど』

「え?」

『恵は彼と一緒に行くんだろ?』

「どうしてそんな事言うんですか?」

『だってそうだろ?恵が好きなのは、彼なんだから』

「のだめは、智くんの事ちゃんと好きですよ」

そう言った瞬間

時がとまったように思えた


『嘘はいいよ・・・・・・・とりあえず明日は待ってるから』

そう小さな声で智くんは言うと電話を切った





私はバスルームを飛び出すと

慌てて洋服に着替えた

騒がしい音に目を覚ました先輩がベッドから起き上がるのが見えた

「のだめ??

 どうした?」

「あの・・・先輩のだめ家に帰らなきゃいけなくなりました」

「何かあったのか?」

「智くんが・・・・・・・・・」

「旦那が?」

「・・・・・・・・・・何にもないです・・・・・・・・

 ごめんなさい・・・・・・・・ちょっとびっくりしちゃっただけです」

「何に?」

「・・・・・・・・・・・・・」

先輩の目線が握りしめていた

携帯に行くのがわかった

「あいつに電話したんだ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


「さっきまで俺の事が好きだって言っておきながら

 俺が寝たと思ったら旦那に電話して」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「お前は、俺とあいつどっちと一緒にいたいんだ?」

「どっちって・・・・・・・・・・・・・」

「俺はたとえお前が、向こうに戻るって言っても

 帰す気なんて全然最初っからないけど・・・・・」

「センパイ?」



そう言うと先輩は私の腕をつかみ

ベッドへと連れて行き押し倒す

「我慢するのやめた・・・・・・・」


そう言うと

息苦しいぐらいのキスをしてきた






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