あきらかにのだめの様子がおかしい


のだめの部屋に戻ってきてから

俺を一切見ない

「何を話したんだ?」

そう聞いても答えない




彩子が何を言ったのかはわからない

けどあきらかに

こいつを傷つけたことは分かる


「真一くんそろそろ戻らないといけないんじゃ?」


「帰らない。」

「え?」

「もう今日からここで俺も生活する。

 帰れば彩子もいるし、俺はお前といるって決めたから」

「でも・・・・・・・・」

「嫌なのか?」

「嫌じゃないデスけど・・・・・・」


「だったら問題ないだろ?

 早く籍も入れないといけないし

 美音の事もちゃんとしないと

 明日にでも俺から母さんには話してみるから

 お前は何も気にせず美音の事だけ考えてろ」

「でも・・・・・・・

 真一くん。みーちゃんの事責任を感じて

 のだめと一緒にいるんじゃないんデスか?

 だったら認知だけしてくれればいいデスから・・・・・」


そうそっぽを見て言うのだめ

相変わらずだな・・・・・・・・・

嘘をつくとき目を見ない


「俺はお前といるって決めたんだ・・・・・・

 のだめ、こっちを見ろ」

そう言い背中を向けていた

のだめを自分の方へと向かせる

目をまっすぐに見つめ

「俺と結婚して下さい」


真剣にまっすぐとのだめを見つめて

そう言った


彩子に行った時とは

全く違う気持ちだった



自分の顔が赤くなるのがわかる


そう言えば

指輪は渡していたけど

きちんとのだめにプロポーズをしたことはなかった



「ホントにのだめでいいんですか?」

「当たり前だ。

 俺様がこうやって真剣に言ったのは初めてだ」

「じゃ彩子さんには?」

「う・・・・・・・。

 真剣に言ったけど、今みたいな気持じゃなかった」

「でも・・・・・彩子さんはどうするんですか?

 納得できないって言ってましたよ?」

「ちゃんと俺がするから大丈夫だ。」


「でも・・・・・・」

「そんな事よりお前の返事は?」

「・・・・・・・・

 彩子さんにちゃんと納得してもらえたら

 喜んで真一くんを本当の夫にしてあげます」


「何で上から目線?」

「でも、本当にちゃんと彩子さんの事・・・・」

「わかってる」

「のだめも、彩子さんに分かってもらえるように

 努力しますから!」

「いや・・・おまえは何もしなくていいから・・・・・・」

「何でですか?」

そう膨れるのだめを抱きしめる

「真一くん??」

「もう絶対にどこにも行くなよ?」

「ハイ・・・・・・・・」




そして

おれはのだめにキスをした




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