TAXIでのだめの家へと向かう際中
街中でのだめの姿を見つけ
TAXIを降り
声をかけようと近ずくと
のだめの隣には美音の乗るベビーカーを押す
あいつの姿があった
「ね!コウクンこれなんてどうデスか?」
「いいと思うけど?
買いすぎじゃないか?」
そう言い楽しそうに会話する2人
まるでその姿は夫婦そのもので
仲の良い家族にしか見えなかった
声をかけようと伸ばしていた手が止まる
本当は俺がいるべきその場所
これが俺のしたことへの報いなのか?
そう思いながらのだめのいる方向と
別方向へと歩き出す
結局あいつも
淋しさに負けて元彼に甘えていたのか・・・・
そう思うと腹が立って仕方無かった
怒りが込み上げてくるのを一生懸命押さえた
俺だってずっと彩子が側にいた
それと同じなんだ
そう言い聞かせるが
生まれたばかりの美音の姿を
あいつは見ていたのかもしれない
そう思うと自分のしてきたことに
後悔しか出来なかった
気持ちを落ち着かせて
のだめの住むアパートへと向かう
チャイムを押し
ドアが開くと美音をだいたのだめが迎えてくれた
美音はすぐに俺に抱かれ
嬉しそうに声をあげる
子の笑顔を見ただけで
さっきまでもやもやしていたものが少し楽になったように思えた
俺がソファーに座ろうとしたその瞬間
チャイムが鳴る
「はーい!真一くん座っててください」
そう言い開いたドアの先には彩子がたたずんでいた
「彩子!」
「あなたに話があるの
いいかしら?」
そう厳しい顔で言う彩子に
オドオドしながらのだめは彩子を家に入れた
「のだめ、俺が話してくるから
お前は美音と外に出てろ」
そう言うと彩子は俺をにらみ
「真一は黙っていて」
そう怒鳴りつけた
その声に驚いたのか
美音が泣き出す
「真一くん・・・・・
のだめ彩子さんとお話しますから
みーちゃんお願いします」
そう凛とした顔で言った
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