「彩子話があるんだ」

のだめの家を出てすぐに彩子に連絡をした

5THアベニューにあるスタバで待ち合わせをした


息を切らしながらやってきた彩子は

俺の横に座ると笑顔で

「どうしたの?」

と問いかける

これから

今まで支えてくれた彩子に

告げないといけないと思うと

気が重くなった

こいつがいてくれたから

何とかやってきたはずなのに

けどそれよりも

俺はのだめとそして美音と一緒にいることが

重要になっていた


「彩子・・・・

 昨日の話なかったことにしてくれないか?」

「え?」

戸惑いを隠せない彩子に

俺は淡々と語った

「のだめが見つかった。

 あいつもこの一年色々あったみたいで・・・・・・

 実は、のだめに子供がいる。

 まだ4か月なんだけど、俺の子供だ。

 彩子には本当に感謝してるけど、俺はこれから

 のだめと、その子供と暮らしていきたいって思ってる。

 本当に勝手だけど・・・・・・・・・・・」

「あの子に真一の子供?」

「そうだ」

「だから・・・・・私をまた捨てるの?」

「捨てるわけじゃない・・・・・・・

 ただ俺は・・・・・・・・・」

「そんな勝手なこと許されると思う?

 どうして?

 私、真一の事この一年ずっと支えてきたつもりよ?」

「本当に悪いと思ってる」

「じゃ、そのあの子と真一の子供引き取ってわたしたちで育てましょう?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうして・・・・どうしてよ!!

 私あの子と話してくる!」

そう立ち上がる彩子の腕をつかむ

「のだめは関係ない、俺が決めたんだ」

「イヤよ!!!」

そう言い俺の腕を振り切り

彩子は走り去って行った






あわてて追いかけるが

目の前に止まっていた

イエローキャブに彩子は飛び乗り

見失ってしまった



きっと彩子はのだめのところに行くはず

そう思い俺はのだめの元へと向かった









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