つながれた指を

解こうとすると

指は更に強く絡む


センパイらしくない・・・・・・・・


そう思いながらも

心の中では

このまま時が止まればいいと思ってしまう

けど

頭の片隅にいる黒木君がそれを邪魔をする



「センパイ変デスよ・・・」

「そーかもな・・・・」

そう言いながら二人して眺める夜空

その闇に吸いこまれそうになる

「センパイそろそろ帰らないと」

そう言い歩き出そうとする私の手を

強く握る

一瞬時がとまったように思えた

スローモーションで世界が動く

ゆっくりと先輩に抱きしめられ

そしてキスされた

何が起こっているか分からない

どうして

いま

抱きしめられて

キスされていているのかが・・・・・


最初は唇が重なっていただけだったのに


いつの間にかセンパイの舌が

私の口内に侵入し

私の舌にからみつく


初めての経験

息が苦しくなる

息継ぎのように唇が少し離れては


また重なる


何度も何度も


そしてゆっくりと唇が離れたあと

抱き寄せられた

センパイの匂いが

私を包み込む



体が離れると

私の手を取り

車へと向かう

何も言わず無言のまま

私は一気にいろいろなことが起こり


まだ頭の中がぐるぐるまわっていた




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