必死に気持ちを落ち着かせる

あれはまずいだろ?

いくらなんでも


あいつは黙っていたら

普通にかわいい・・・・・・・



胸だってある


横に無防備に寝られて

俺は大丈夫なのか?




頭から冷たい水をかぶる


いや、俺ならきっと大丈夫だ


あいつの変態さ

それを思い出せば

これで黒木君と同じ部屋だったら

間違いなく 黒木君は・・・・・・・・・





そう考えながら

手早く入浴を済ませ

部屋へ戻る



大丈夫だと思いながらも


心臓は異様にドキドキとしていた


「のだめ?」


返事がない


「おい!のだめ!」


そうベッドに寝転ぶのだめを振り向かせると

のだめはスヤスヤと寝息を立てていた



なんなんだこいつ・・・・・・


本当に変態・・・・・・


「はぁ・・・・・」


大きなため息が漏れる


緊張していたのは俺だけか・・・・・・


そう思うと虚しくなる


顔にかかった髪の毛をそっと耳にかける

ほんのりピンク色のほっぺた

「ん・・・んセンパイ大好きデス・・・・」


小さな寝言をつぶやく


その横にそっと寝転び



目を閉じる



少し離れているのに

ほんのりと感じるのだめの体温

それが心地いい

小さな寝息は

子守歌代わりになり


俺は夢の中へと落ちていく



























鼻元がくすぐったい


そして薔薇のいいニオイ・・・・・



そして手には弾力のあるもの・・・・・


「イヤン・・・・センパイ苦しいです・・・・」


そっと目を開けると

俺はのだめを抱きしめて寝ていた


腕枕をし

後ろでのだめを抱きしめる形で眠っていた


右の手は

のだめの胸元をしっかり握っていた


「うわ!!!!」


慌てて飛び起きる


「すまない!これは事故だ!」

とっさに謝りのだめにそう言った


「事故ってなんデスか?」

「いや・・・だから、さっきの状況・・・・・」

その言葉にのだめは顔を真っ赤にしながら怒りだした


「そんなに全力で否定するぐらい、のだめの事嫌いデスか????


 もういいデス!のだめ違う部屋に行きますから

 
 先輩一人でこの部屋使ってください!」


そう言うとネグリジェのまま

荷物だけを持ち

のだめは勢いよくドアを開閉し


部屋を出て行った


傷つけるつもりなんてさらさらなかったのに


俺はあいつをひどく傷つけてしまった


部屋を出て行く際にちらっと見えた

のだめの顔は


涙でグチャグチャになっていた













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