「あなたーおかえりなさい」

「おい!なんなんだこれは!!」

「何って・・・・赤ちゃんです。」

「どこから誘拐してきた!!!!」


「誘拐なんてしてませんよ!ベビーシッターのバイトです!」


「はぁ???」

部屋に帰るとのだめが赤ん坊と一緒に家にいた


のだめの話によると

『のだめまだ支送りまで20日もあるのに、もう10ユーロしか持ってなくて・・・・・

 アンナに相談したら、ベビーシッターやってみないかって。

 のだめまだフランス語じょうずに話せませんし、普通のバイトは無理だし

だいぶ早くこっちに来たので

 ガコもまだまだないですし、じゃぁってことで・・・・

 
 で、のだめの部屋まだ散らかってるから、先輩の部屋に・・・』



というわけで、勝手に俺の部屋に入り

(相鍵も持ってないのにどうやってはいったんだ?)

ココで面倒見ていたらしい



ホントにこの間支送りしてもらったくせに

もう金がないってどういうことだ?

こいつだけは・・・・

しばらくは飯くわせてやらないとな・・・・・


そんな事を思っていると

のだめが赤ん坊を俺の膝の上にのせた

「おい!」

「あっセンパイちょっとだけ見ててあげてください。

 のだめミルク作らないといけないんで」

「お前作れるのか?」

「ハイ任せてください!」

そうキッチンへ向かうのだめ

心配になり

俺もキッチンへ向かう


「えーーっと一回分が200Mlだから」

と言いながら

手早くつくるのだめ

料理は全然できないくせに

ミルクは作れるんだと

少し感心した

水で哺乳瓶を冷やしている


後ろにいた俺に気づき

「センパイ手出してください」

そう言ってきた

手を出すと

哺乳瓶をさかさまにし

そこにミルクを少したらす

「のだめは大丈夫だと思うんですが・・・・

 熱くないですか?」


「ああ」


そう言うとにっこり笑い

大きなカバンの中からガーゼを取り出し

「センパイ赤ちゃんください」

と言いソファーに座る

横向きに赤ん坊を抱き

ガーゼを襟元に当てて

ミルクを飲ましだす

よっぽどお腹を空かせていたのか

凄い勢いでなくなる


「お腹いっぱいになりましたね」

そう赤ん坊に微笑みかけ

縦に抱き

背中を叩きだす

「おい!!」

強くではないが驚いた俺が声をかけると

「どしたんデスか?」

と不思議そうに聞いてきた

「子供叩くなよ!」

「違いますよ!

 赤ちゃんはちゃんとゲップさせてあげないと

 吐いちゃうんです。

 だからこーやって抱いて背中さすったり

 少し叩いたりするんですよ」

「へー・・・」


こいつの子供に関する知識に

俺はビックリした













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