「へー・・・・・そうなんデスか・・・・・」


「何でそんなに暗い顔になるの?

 のだめ!」

「だって・・・・センパイのだめの事スキだって一度もいってくれたことないんデスよ。

 ターニャは黒木君と付き合ってまだそんなにたってないのに・・・・

 ズルイです!

 のだめもセンパイに好きだって言ってもらいたいです!!」

「そ・・・・・そんな事私に言われても・・・」

「はぁ・・・・・黒木君って日本男児って言う感じだから

 そんなに好きとか言わないと思っていたのに・・・さらにショックですよ・・・」


「なんでよ!いいじゃないヤスが『好きだ』って言っても!」

そう怒るターニャの言葉は全然入ってこない

それよりも

いまだにセンパイから

『スキ』だという言葉を聞いたことのないのが

ショックでたまらない


ターニャはエチの最中とか言うでしょ?

って言うけど

『のだめ・・・かわいい』

とは言われるけど

『のだめ・・・・スキだよ・・・』はない


付き合い始めたときだって


『好きだ』とは言われてはない


センパイがそう言う言葉を発するのが苦手なのは分かっている

けど


でも


酷くないですか?

一度も愛の言葉がないなんて

言葉って大切なんですよ?

バンっとテーブルを叩き立ち上がり

「のだめ、今週中にセンパイに必ず好きって言わせて見せます!

 ターニャには負けませんから!」

そう言いターニャの部屋を後にした



作戦を練らなくては・・・・・

どうやってセンパイにのだめを好きだって言わせるか







けど


考えても考えても出てこない

途中まで妄想でもうまくいくんだけど

最後の最後でうまくいかない




妄想でうまくいかないんだから


実物になればもっと上手くいかないのは

目に見えている


ため息がこぼれる


センパイはどうして一度も

のだめに好きって言ってくれないんでしょ?

もしや遊び?


でも、指輪はいただきましたよ・・・・・

けど・・・・・



「あーーーもう!!!だんだん腹が立ってきました!」



そう叫んでも

きっと先輩にはのだめの気持ちは届かない

そんな事は分かっているけど

叫ばずにはいられなかった












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