マルレの定期公演の帰り

楽屋で待っていたのだめと帰る

もう秋から冬へと季節も移り変わりゆく今日この頃

もう何度こいつと

こういった季節を過ごしてきただろう

相変わらず俺の隣にいる変態は

初めて出会ったときと変わらずで

でもそれが当たり前になって

いつか家族が増えて・・・・・・・

俺っていつから音楽の事以外で

未来を描けるようになったんだろう。

「ねぇ、センパイ?聞いてます???」

「あっ、ごめん」

「もーーー!!聞いてなかったんデスか??

 黒木君の送別会、センパイの家でしてもいいですか?」

「あぁ、来週だっけ?」

「そうですよ・・・・ターニャ大丈夫ですかね?」

そう悲しそうに言うのだめの手を取りつなぐ

「お前力になってやれよ?」

「もちろんデスよ・・・

 けど、やっぱり心配デス・・・・

 ターニャこの頃無理に明るくしてるみたいで。

 もう少ししたらのだめも、センパイの所に引っ越しちゃいますし

 フランクはいますけど・・・・・・・・」

「そーだな・・・・」

「なんで、別れってあるんでしょうね?

 出会うだけでいいのに・・・・・・

 のだめ悲しい事は嫌いデス」

「でも別れがあるから、出会いがあるんだろ?

 別れがなければ出会いなんてねーぞ?」

「そうですよね・・・・・。」

「お前今晩は帰るのか?」

「あー・・・・センパイの所行ってもいいですか?」

「あぁ」

「最近アパルトマンいずらいんですよね・・・・・

 黒木君はほぼ毎日、ターニャのところ来てますし

 Ruiもフランクのところに・・・・」

「へーあいつらうまく行ってるんだ」

「ハイ。ラブラブですよ!」

そんな事を話しながら

家路へと急ぐ

玄関を開け

部屋に入るとのだめは当たり前のように

クローゼットを開け

自分の部屋着とルームシューズを取り出す

俺が脱いだジャケットをハンガーにかけ

俺の部屋着を用意する

バスルームに入り着替え

まるで自分の家のようにくつろぐ

「ねぇセンパイ!のだめの荷物、こっちに引っ越してきたら

 どこに入れましょうか??」

「あー・・・・それなんだけど」

「???」

「引越し先ココじゃないから」

「え??

 でも先輩一緒に住もうって・・・・」


「いや、別の部屋決めてきた。

 二人で住むにはちょっと狭すぎるから、この部屋は」

そう言うとのだめはぶーーと膨れた



②へ続く



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