固まったままの真一君


のだめは全部知ってたんです


そのー・・・・・

由衣子ちゃんとリュカが

エチ済みだってことは

でも真一君に知られたら駄目だから

ずっと気づかれないようにしてたんデスよ。

なのに・・・まさか由衣子ちゃんが

ばらしてしまうなんて

思ってもなかったんデス。


部屋のソファーで


ボー然としながら

ぶつぶつと同じことを繰り返し言っている


さぁ・・・・・のだめはどうしたらいいんでしょうか?



「真一君?

 大丈夫デスか?」

横に座り問いかけると

腕をつかまれ

きつい口調で

「お前知っていたのか??」

と言ってきた

「のだめは・・・・」

そう言い目をそらすと

「知っていたんだな?

 なのに、なぜ言わない?」

「言ってどうなるんデスか?

 由衣子ちゃんだってもうそういうの覚えるお年頃なんデス。

 好きな人ができて、付き合ってエチするって普通のことじゃないですか?」

「でも、由衣子は・・・」

「でもも、何もないですよ!

 じゃ真一君は結婚するまで誰ともしなかったんですか?

 のだめとだって結婚前からしてますよね?

 彩子さんとだってしたでしょ?」

「な・・・なんで彩子のことも出てくるんだよ・・・」


「自分がしてないのなら言ってもいいと思いますが

 ソーじゃないのに言うのは間違ってます!

 こんなんじゃ、いいパパにもなれませんよ!!」



そう言い怒りのあまり部屋を出てしまった・・・・・




仕方なくリュカと由衣子ちゃんの部屋に向かった


「のだめちゃんどうしたの?」

「ごめんなさい。由衣子ちゃん・・・

 真一君を言い聞かせるつもりが喧嘩しちゃって・・・・」

「えー!入って」

そう言い通された部屋に入るとリュカも心配そうに

「ごめんね、のだめ僕たちのせいで・・・・」

と言ってきた

「悪いのは真一君なんですよ・・・

 けどのだめ、だんだん不安になってきました」

「何が?」

「赤ちゃん生まれて育てるの・・・・

 真一君と育てて大丈夫なのかなって?」


「のだめちゃん」

「いとこの由衣子ちゃんにもこんなにべったりなのに

 この子が生まれたらもっと酷くなるんじゃないかなって・・・・」


部屋の中が静まりかえる


「そうだね・・・・」

沈黙を破ったのはリュカだった


「でも、それだけ千秋は子供を愛してるってことだろ?」

「そデスけど・・・・・・」

「のだめ、僕ちゃんと千秋と話すよ。」


そう言いリュカはほほ笑んだ





スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。