由衣子がフランスにきて初めてのバカンス


のだめと俺とそして由衣子3人でバカンスに出かける予定だった


なのに


「ユイコ!これ食べてみて」

「なに?」

「僕のお勧めのクッキーなんだ。

 ユイコに食べてほしくて」

「リュカのだめにもください!」

「ちゃんとあるよ。

 はい、のだめ」

「ありがとーございマス。」


なんで・・・・

なんで


こいつがいるんだ?


なんで誘うんだ?

のだめも

由衣子も!!!!!




列車の中に響く3人の楽しそうな声

ムスっとした俺の様子に気づいたのか

のだめが俺の口元に

さっきリュカからもらったクッキーを持ってくる


「食べますか?」

「いい。」

「真一君起こらないで下サイよ・・・・」

そう言いながら

クッキーをかじるのだめ

目の前にいる二人は俺の不機嫌なんか知らぬように

楽しそうに話したり食べたり

何よりも一番気に食わないのは

繋がれた手だった

この二人が付き合ってるのも知っている

そりゃ・・・・もうきっと

キスの1度や2度はしたと思う

けど、

しかし

俺の前で仲良く手をつながなくてもいいじゃないか



本当に腹立たしい


列車を降り


迎えの車に乗り換え


山奥にあるホテルへと向かう


車の中でも二人はべたべたで


俺は怒りで気が狂いそうになった


そんな俺を一生懸命落ち着かせようと

のだめは気を使っている


ホテルにつき部屋が二つに分かれることは知っていた

けどこの部屋割だけは許せない

「ちょっと待て。

 由衣子おまえはのだめと同じ部屋にしなさい」

「えーー?なんで??」

「なんでって・・・・・」

「いいじゃない、ねぇ?のだめちゃん・・・」

「のだめは・・・・」

「真にいちゃまは、由衣子のこと信用してないの?」

「お前のことは信用してるが・・・・・」

そう言いリュカのほうを見る


「もういい。

 真にいちゃま、由衣子はもうリュカと全部経験済みだから!

 いつまでも子供じゃないの!!

 いつまでも干渉しないで!」


そういうと俺の手の中からルームキーを奪い

リュカと共に部屋へと消えていった













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