パリに戻って数か月
いまだにのだめの声は戻らない
あいつの心の負担にならないようにと
家を引っ越もした
客演の仕事の依頼も断り
少しでもあいつの側に入れるようにと
早くあいつの声が聞きたくて
ただそれだけに力を費やしてきた
けど戻らない声
この頃はもうそれでもいいか・・・・
とも思っている
無理に治療してあいつに負担をかけるよりも・・・・・・
「じゃ行ってくるから」
そう言うと美音の手を持ち手を振る
「何かあったら連絡しろよ」
のだめはその言葉に頷き目を閉じる
こっちに戻ってきてからお決まりになった
行ってきますのキス
最初はかなり照れくさかったが
それにも慣れてきた
久々に受けることになってしまった客演
そのため久々に家を2週間もあける事になってしまった
昔なら2.3か月家をあけても平気だったのに
今ではそれが不安でたまらなかった
予感は的中
向こうについて5日目電話が入る
「のだめ???」
声の出ないあいつからの電話だった
「もしもし?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
「のだめ?」
『・・・・・・・・・・し・・・し・・・んいち・・・くん』
「のだめ?どうした?」
のだめの声が出てるという驚き
それに加えて泣いてるのだめ
「みーちゃんが・・・・・・」
泣き声だけがこだまする
「落ちつけのだめ!美音がどうしたんだ?」
いくら呼びかけても泣き声だけで反応がない
「とりあえず、ターニャか誰かに家に行ってもらうから
落ちつけよ」
そう言い電話を切り
ターニャへと電話をした
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