見たことのない天井
あ・・・・私まだ生きてるんだ・・・・・・・・
うっすらとする意識の中ふと思った
「彩子ちゃん?」
聞き覚えのある声・・・・・
真一のお母さん?
ぼやけて映るその人の顔は
安堵の表情に包まれていた
どうして助かっちゃったんだろう
あの時願ったのにな・・・・・・・
もしも助かったら
目覚めたとき一番に真一の顔が見たいって
騒がしい病室
Drたちが必死に私に話しかけてくる
それに対して私はうなずくだけだった
検査などが終わり
病室に静寂が訪れる
「・・・・・・・真一は?」
はじめて声を出す
「のだめちゃんと一緒にいるわ・・・・・・」
「そうですか・・・・・・・・・」
涙が溢れる
泣いているのが見え何ようにそっぽを向く
「でも、もうすぐ来ると思うわ。
彩子ちゃんが目覚めたこと連絡したから・・・・・・」
「あのこも・・・・・」
「え?あ・・・のだめちゃん?
彼女は来ないわ・・・・・・・・」
「そうですか・・・・」
「彩子ちゃんどうしてあんなこと」
「どうでもよくなってしまったんです・・・・・。
こんな自分嫌で・・・・・・・・・・
また真一も私のもとからいなくなっちゃうし・・・・・・」
「そう・・・・・・・・・ごめんなさい。
真一のせいで・・・・・・・・」
沈黙が流れる
コンコン
ドアがノックされ扉が開く
「彩子・・・・」
入ってきた人の声に
体がビックと反応する
「母さんごめんありがとう。
のだめのところに行ってやって」
「えぇ」
「彩子ちゃんまた来るわね。」
そう言い静かにドアが閉まる
近づく足音がとまる
「彩子?大丈夫か?」
優しい声に
背中を向けたままうなずく
「本当にごめん・・・・俺のせいで・・・・」
「謝るぐらいなら、私の側にいてくれるの?」
「・・・・・・それはできない。」
「どうして?」
「俺は、のだめと美音を守るって決めたから」
「私の気持ちはどうなるの?」
「本当にごめん」
「ごめんごめん!って」
思わず起き上がり真一を見る
青ざめた顔
「真一・・・・・・・・・・・」
今までに見たことのない顔だった
「俺にできることなら何でもする」
「何でもって・・・・・・
出来ない癖に言わないでよ!!」
そんな彼の顔を見てしまったのと
自分の気持ちが抑えられなくなり
一度止まっていた涙がまた溢れ出す
「あの子には・・・・・子供がいるじゃない・・・・
私には真一しかいないのに・・・
どうして??
結婚しようって言ってからまだ、1週間も経ってないのに
なんで?
どうして??」
「本当にごめん・・・・・・」
そう言う真一は胸の中で泣く私を
抱きしめようともしなかった
ただオウムのように
何度も何度も
『ごめん』を繰り返すだけだった
「もういい!出て行って!!!」
そう言い私は枕を真一に投げつけた
「彩子」
「でていってよ!!!!」
そう言うと
「また来るから・・・・・・」
そう言い静かに真一は
部屋を出て行った
真一から『ごめん』なんて言葉聴きたくなかった
ただずっと一緒にいるのが無理でも
『落ち着くまで側にいてやるから』
そう言って欲しかった
やっぱり変わらない
あの時からずっと
私たちは・・・・・・・・
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