部屋に戻り

寝てしまっている美音をベッドに寝かせる

のだめはあの後からずっと

うつむき口を利かない

ソファーに座らせ

温かいカフェオーレを入れる

まだ震えている手

その手を両手で温める

顔が上がり

のだめの目から涙が一筋

流れ落ちる

声も出さずに

涙だけ流すのだめ


おかしい

「のだめ?」

そう俺が呼んでも

ただ俺をみつめて

涙を流すだけ


「どうしたんだのだめ!」

そう言うと

また静かにうつむいた



俺はとっさに母さんに電話した

のだめを抱きしめながら






母さんにすぐに病院に来るように言われ

美音をつれのだめと共にまた病院へ


つくと同時に母さんはのだめを連れて

診察室へとはいって行った

何も知らずに俺の腕の中で眠る美音

その温かさがどうにか俺を持たせていた


のだめに何があったんだろう

やっぱり彩子のことでか?


俺はどうしたらいいんだ





診察が終わり俺も呼ばれ


話を聞くため診察室へと入る


医師から言われたのは

「精神的ショックによる失声症」

だった


ショックなこと=彩子の今回の事



俺はどれだけのだめの事を傷つけたらいいんだ?


「ごめん・・・・・」

そう小さくつぶやいた俺の目からは涙が流れた


こいつを守っていくはずが

傷つけてばかり

本当に本当に

自分が嫌になった

「真一あなたがしっかりしないでどうするの!!」

そう言われ我に返る

のだめの事

彩子の事

俺がきちんとしなければ

何も変わらないし何も始まらない


「のだめごめん。

 俺がお前を守るから」

そう言い俺はのだめを抱きしめた



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