いつの間にか眠ってしまった私は

ベッドの中にいた

確か記憶はソファーで終わっているのに


すぐ横で寝息を立てる

愛おしい人の顔

その唇をそっと指でなぞる


「運んでくれたんデスね?」


そしてそっとキスをし


一向に起きる気配のないセンパイをベッドに残し

私はバスルームへと向かった

鏡の前で顔を見ると

首筋と胸元に残る赤い花



それを指でなぞり

さっきの出来事が頭の中でよみがえり

顔が熱くなる


頭から冷たい水を浴び

火照る体を冷やすが

一向に冷めない



体と髪の毛を洗い

バスローブを着て部屋に戻ると

ちょうどセンパイが目を覚ました




「おはよ・・・」

「もうお昼デスよ?」

そう笑い言うと

後ろからギュッと抱きしめられた

「センパイ?」

「ん?」


「何でもないデス・・・。

 それよりセンパイ勉強しなくていいんですか?

 明日から三次試験ですよ?」

「オレが落ちるとでも思ってるのか?」

「思ってませんけど・・・・・」

「大丈夫、このあとちゃんと勉強するから」

そう言いバスローブの中に手を入れながら

私の首元にキスをして

赤い痕をまたつけはじめる


「ダメですよ・・・・・

 いくらセンパイでもこんなことしてたら落ちちゃいます!

 ちゃんと勉強してください!」


「いつもと立場が逆だな・・・」

そう苦笑いするセンパイ

「のだめだってちゃんと考えてるんですよ」

「なんだよそれ」

「いいから頑張ってください!」



そう言いセンパイをリビングルームに押し込めた




本当は私だって

センパイと甘い時間を過ごしたい

けど

センパイは今大事な時期

そんなときに私が側にいることで

ダメになるなんて

絶対あってはならないこと・・・・・・

けど・・・・・





心はセンパイを求めている

けど出来ない・・・・・


「センパイ!

 のだめフランクのところ行ってきますね。

 今日は絶対早く帰りますから」



そう言い私は部屋を後にした











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