「先輩ただいまデス!

 充電ーーーー!!」


そう言い扉を勢いよく開け飛び込んでくるのだめ


それを両手で受け止める

「え?先輩?」

いつもなら払いよけられるのにそうじゃない事に

とまどっているのだめ

「先輩?どうしました?」


「のだめ、俺たち付き合おう」


そう言うと

のだめは俺の腕から離れ

鋭いまなざしで俺を睨みつけた


「付き合いません!」

「どうして?」

「責任感じて付き合ってもらっても嬉しくありまセンカラ!」

「別にそんな訳じゃない・・・・」

「ウソですよ!先輩嘘ついてます!

 のだめ、付き合ってほしいから先輩とエチしたんじゃないんですよ?

 そりゃ、付き合えたら嬉しいデスよ・・・

 けど責任とか、そんなの感じて付き合って欲しいんじゃありません!

 本当にのだめの事好きになって、そして付き合ってほしいんです!」

「・・・・・・・・・・・・」


「征子ママ帰ってきてるんですよね?

 のだめ、征子ママの泊まるホテルに行きます」

「いい・・俺が行くから」

そう言い荷物を持ち部屋を出る








責任を感じて何が悪い

大切に思っているからこそ

責任を感じてるんじゃないか

大切な後輩だから

あいつの音楽を好きだから





それじゃダメなのか?



母さんのところには行けない

きっと根掘り葉掘り聞かれ

とことん責められるのは

わかりきっている



あいつを抱いてるとき

幸せに思えた

ずっとこうなるのを俺自身が

待っていたのかもしれないとも思った

それじゃ

付き合う理由にはならないのか?




俺にどうしろって言うんだ!


ないことになんてできない


したくもない


「くそ!」


来た道を駆け足で


引き返し扉の前で深呼吸をし

そっと扉を開く


ソファーの上で膝を抱えて

泣いているのだめに俺はかけより


そっと抱きしめた






「どうして戻ってきたんデスか?」


そう言い涙でぬれた目で俺を見つめ


そしてまた顔をふせる

「先輩・・・・一人にしてください」


そしてのだめはベッドルームへと消えていった













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