シャワーを浴び戻ると

のだめはすやすやと寝息を立てていた

その横に俺も寝転ぶ



「先輩・・・大好きです・・・」

そう寝言を言うのだめの髪を優しくなでる



本当に良かったのか?



のだめを傷付けることになってないか?


それが気にかかる




そんな事を考えながらも

事後のけだるさから

俺は眠りの世界に引き込まれていた








眩しくて目が覚める

「のだめ?」

横にいるはずののだめがいない

重い体を起こし

リビングへと向かう

テーブルの上にはメモが置かれていた


『テスト行ってきマス!

 あっ!征子ママから電話がありましたよ

 今日戻って来るらしいです』



母さん戻ってくるのか・・・・

じゃ、俺も用済みだな




コーヒーを入れソファーに座り新聞を読んでいると


ドアが開く


「あら真一」

「母さん。

 のだめちゃんはテスト?」

「あぁ」

「ふーん」

「なんだよ!」


「首元」

「え?」


あわてて鏡をのぞくとそこには

赤い花びらのような跡がついていた

顔が赤くなる

「これは虫に・・・」

「言い訳が下手ね

 私はのだめちゃんなら、何の反対もしないわ」

「イヤ・・・・」

「大事にしてあげなさい」


そう言った関係じゃなくしてしまったなんて

口が裂けても言えない・・・・・・・


「じゃ、今晩は私別の所に泊まるから

 最後の夜、のだめちゃんと楽しみなさい」


そう言うと母さんはのだめへの土産だけを置いて

出て行ってしまった


完全に誤解された

でもこの状況・・・・

仕方ないと言えば仕方ない






『エチしたからって、彼女になれたとも思いませんから・・・・』



あいつの言葉が頭の中で繰り返される




俺って・・・・・最低だ・・・・・




















スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。