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『一緒にいたい』

という気持ちは変わりないが

そばにいるだけでのだめの事を

傷つけそうで真一は心配で仕方なかった

本当はのだめの為、そして子供の為にも

しばらくの間大川に返した方がいいのではと・・・・・

ため息がこぼれる

「どーしたんだ!親友!」

のだめに食べたいとせがまれ

裏軒に買い出しへと来ていた真一の

背中をたたきながら峰が前の席に座る

「お前いたのか?」

「ああ!で?どうしたんだよため息ついて!

 のだめとケンカしたか?」

「ケンカ・・・・・」

「どーしたんだよ!まさか『もう真一くんなんて大嫌いデス!実家に帰りマス!!』って言って帰ったのか?」

「なぜそうなる・・・」

「いや・・・千秋がかなり深刻そうだったから・・・・・」

睨みを利かせた真一の発言に峰は慌てて答えた


「まあな・・・・・」

「どーした!千秋らしくないぞ!
 
 よかったら俺に話してみろよ!」

その言葉に反応したように

真一はぽつりぽつりと

今までの事を峰に話しだした


「俺・・・・どーしたらいいんだ・・・・」

「千秋ってさ・・・・
 
 なんでのだめに、もっと俺が清良に言うみたいに好きだ

とか、愛してるって言ってやんないんだ?」

「そんな事しょっちゅう言えるか!!」

「言葉って案外大事だぜ?

 お前のだめは絶対自分のところから離れないってじしんあるだろ?

 でものだめはそーではないと思うんだよな!俺は!!」

「なんでだ?」

「言葉が少ないから」

「でも、俺があいつの事大切にしてることぐらい、あいつもわかるだろ?」

「わかってても不安なんだよ。」

「もっとのだめの気持ち考えてやれよ!

 なんだったら真澄ちゃんにも聞いてみれば?

 俺なんかよりのだめの事よく分かってるしさ・・・・
 
 じゃ・・・俺行くわ!
 忙しいんだよな最近演出の仕事が!」


そう言うと峰は慌てて店を飛び出して行った
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