そっと俺はのだめを後ろから抱き締めた
のだめの体が強張るのがわかる
「せ・・せ・・ん・・ぱい・・・?」
「なんで、俺の家の扉にキスしてんだ?」
少しの沈黙の後に震えた声でのだめは言った
「先輩の見間違えデスよ・・・・」
あきらかに嘘だとわかる
「ふーーん」
そう言い
くるりと俺の方を向かせると
のだめは真っ赤になりうつむいた
「それ、俺の目見て言えるか?」
「も・・・もちろんデス。」
「じゃ・・・言ってみろ」
そう言いのだめを見つめても
目を合わそうとしない
「・・・・・・・」
「お前嘘つくの本当下手だな」
そう言いまたのだめを抱きしめた
「ダメ先輩やめて!」
そう言うのだめの腕を引き部屋に引き込む
そして顎をあげキスをした
半分開いていた唇その間から舌を入れ
のだめの舌にからめた
最初は抵抗していたのだめの手は
いつの間にか俺の首元に回されていて
のだめは俺に答えるように舌を絡めてきた
少し唇が離れ目が合う
唇と唇の間にはどちらのものかわからない
唾液が伸びて繋がっている
そしてまたすぐに
お互いまた唇を重ねて舌を絡めあう
のだめからは
言葉にならない甘い声が漏れている
俺の手はのだめの背中をなぞり
少し短めのワンピースの中へ侵入し
太ももをなぞった
その瞬間
のだめの唇が俺から離れる
「ダメ先輩・・・・のだめは黒木君が待ってるカラ・・・行かなきゃ」
そう言い俺の腕から離れ玄関のドアノブに手がかかりドアが開く
その手を握りそのまま
のだめを引き寄せキスをした
そして耳元で
「行くな・・・・」
とつぶやいた
それと同時に
のだめの携帯の着信音が鳴り響く
相手は見なくてもわかる
黒木君だ・・・・・・・
「やっぱりダメ・・・行かなきゃ・・・・」
そう言いワンピースから携帯を取り出す
それを奪い通話ボタンを押した
「もしもし?黒木君?」
「せんぱ・・・・・・」
のだめの口を手でふさぐ
『千秋くん!!!
なんで恵ちゃんの携帯』
「あいつ体調悪いみたいで玄関の前でうずくまってたんだ。
とりあえず今俺の部屋に運んだんだけど」
『え!!すぐ行くよ。』
「あーーー・・・・・・
わかった。」
そう言い電話を切る
「黒木君・・・今から来るって
とりあえずお前は体調悪いふりをして俺のベッドに寝てろ」
そう言いうろたえるのだめをベッドへと寝かせた
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