朝目覚めると隣に寝ているはずの
先輩がいなかった
あわててベットから飛び起きると
お風呂上がりの先輩が
髪をふきながら
電話をしていた
その後ろからギュっと抱きつく
電話を切ると
私の手をとり目の前にこさせ
キスをする
「おはよう
大丈夫か?」
その言葉にこくんと頷く
「お前今日から俺のアシスタントになること知ってるか?」
「ハイ・・・昨日峰君からいわれてマス。」
「来れるか?」
「・・・・ハイ・・・・」
「黒木君と顔合わすことになるぞ」
「ハイ。大丈夫デス。
でも先輩こそ嫌じゃナイですか?」
「俺は平気だ。
とりあえずご飯にしよう」
そう言いもうすでに
朝食の準備が整っているテーブル前に座る
朝食を二人で食べ
オケの練習に向かう
その間ずっと先輩は手をつないでいてくれた
ガコに着きリハーサル会場へと入る
「オイ!千秋・・・」
峰君に先輩が呼び止められる
「中で待ってろ」
そう言われ中に入るとすぐに
「黒木君・・・」
「恵ちゃん・・・・・
今話できる?」
そう言い私の手を取ろうとする
「ごめんなさい。
今ちょっとムリデス。」
そう言いよけるが
手を取られ半ば無理やり
裏手へと連れて行かれる
「黒木君!イヤ離して・・・・」
声をかき消すかのようにキスをされた
必死にもがき黒木君から離れる
「もう・・・黒木君とはこういうことできません!
昨日言いましたよね?
のだめ、黒木君とさよならシマスって・・・・・」
「僕は別れないよ・・・・・・・・・・・」
そう言うと黒木君は私を一人残し去って行った
呆然と立ち尽くしていると
「のだめ!!」
先輩が来て私を抱きしめる
「黒木君に何かされた?」
「キスされマシタ・・・・・」
「他には?」
そう聞かれ首を横に振ると
「消毒」
といい優しく唇が触れる
「ごめん一人にして・・・・」
そう謝りさらに私を強く抱きしめた
「リハ始まるから行くけど
大丈夫か?」
そう聞かれ頷くと
私の手をとりリハ室へと入り
「今日から俺のアシスタント・・・って言っても何もできないが
雑用も含めて手伝いをしてくれる
野田恵だ。」
と紹介された
「よろしくデス。」
そう言い小さく頭を下げると
「何?千秋の彼女か?」
「たまに帰り一緒に帰ってるよな?」
などのヤジが飛ぶ
先輩の手を握る力が強くなる
「そうだ!俺の彼女だ!」
そう大きな声で先輩は言った
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