「いいですよ。
 のだめ黒木君とお付き合いしマス」


それが一番いいんデス。

先輩を思っても届かない

まっすぐのだめの事を思ってくれてる黒木君とお付き合いする方が・・・・

のだめにも

先輩にも


だって

どんなにのだめが「好き」と言っても先輩には響かない


「ホントに?」

「もちろんデス。
 
 黒木くんお願いしマス。」

黒木君は今まで見たことのない笑顔を見せた

「千秋くんを好きな恵ちゃんを含めて、僕は恵ちゃんの事が好きだ」

そう言ってくれた黒木君・・・・・・

これでいいんデスよね?

それが・・・一番・・・・・

「恵ちゃん今日送らせて。」

「いいんデスか?」

「少しでも長く今日は一緒にいたいんだ」

「・・・ハイ。」

先輩から一番欲しい言葉を黒木君は言ってくれる・・・・


「もうすぐクリスマスだね?」

「そーデスね。」

「クリスマスの予定は?」

「・・・あっ特にないデスよ?」

「じゃ、予約していいかな?」

「ハイ!もちろんデス」

「じゃその前に明日買い物に付き合ってくれない?」

「ハイ。」

そう話しながら

黒木君がそっとのだめの手をつないできた

目が合うと照れくさそうにほほ笑む黒木君を見て苦しくなる

のだめが本当に欲しい

その笑顔は先輩の笑顔なのに・・・・なんて思ってしまったから

マンションの前に着くと

そっと手が離れる

「じゃ明日迎えに来るね」

「ハイ11時に待ってマス」

そう言うと黒木君の唇がおでこに触れた

「あ・・・ごめん」

「いえ・・・・」

「じゃ」

「ハイ。また明日待ってマス」


そう言い走ってい黒木君の後ろ姿を見送った


キスされたおでこをなぞる


「これで、いいんデスよね?」

そう呟きマンションへと入った

いつもならそのまま先輩の家へ直行なんだけど

「・・・・・・・・もう行けないデス」


先輩の部屋を見つめそう言うと涙があふれてきた

自分で選んだのにもう後悔してる

けど・・・・

もう・・・・・・・

自分の部屋へ入り

鍵を閉め携帯を取り出しメールを打つ


__________________________________



のだめデス。

今日からもうのだめ、先輩の家には行きまセン。

ご飯もいらないデス。

先輩色々とありがとうございました。


大好きでシタヨ。


______________________________



メールを送り

すぐにメアドを変えて

先輩の番号からは着信拒否にした

きっと先輩の声を聞いたら

先輩の元へと行ってしまうから

もう先輩とは会えない

「先輩・・・・・好きデス」

携帯を見つめそう呟いた
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。