2

翌朝朝食の真っ只中
母さんが

「真一!のだめちゃん出かけるらしいから、車で送っていってあげなさい」

と言い出した

「はぁ?なんで俺が」

「征子ママ。のだめ一人で行けます!大丈夫デスよ」


「いいから。のだめちゃん。
真一に送ってもらいなさい」


そう言うと俺に耳打ちで


「知らないわよ。“コウくん”にのだめちゃんとられても」


「なっ、なんで母さんが」


「昨日のあなたたちの会話聞こえたのよ。
真一ったらやきもちやいちゃって。
ちゃんと捕まえておかなきゃしらないわよ。
じゃ、ごちそうさま」


そう言うとそそくさと
出掛けていってしまった。



「あの・・・・先輩。
のだめ一人で行けますから」


「送っていくよ」


「えっ!いいデスよ」

「どこに何時?」


「お台場に11時デス」

「車用意しとくから、用意出来たら声かけて」


「はい」


申し訳なさそうに
弱い声で答えたのだめの頭をポンとたたき

俺は部屋を後にした


何故他の男に会うために出かけるあいつを

俺が送っていかなきゃいけないんだ



しかしよく会えるよな
元カレと



それよりも
どれぐらい付き合ってたんだ?


あいつから告白したのか?


そんな事ばかりが
頭の中を駆け巡っていた





~さらにつづく~
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。