「あっ・・・観覧車」
のだめが窓の外の観覧車を見てつぶやく
「ではお荷物はこちらへ置かせていただきます」
「ああ。」
「ごゆっくりおくつろぎくださいませ」
そしてドアが静かに閉まる。
景色のよいダブルの部屋
窓が大きく夜景がとてもきれいな部屋
のだめはまだ窓の外の景色を見ていた
そこに近づき
そっと後ろから抱き締めた。
「・・・先輩・・・・。」
「ん?」
「なんでもないデス。」
「ん。」
二人で何も言わずそのまま
窓の外を眺める
のだめにそっと
キスをしようとしたその時
携帯が鳴り
のだめの側を離れた
「げ!母さん」
携帯の着信主を見て思わず声が出た
「え?」
そう言うのだめに
しっと合図を送った
「はい。もしもし」
『真一?
今どこにいるの?
のだめちゃんは?』
「みなとみらい。
のだめも一緒だから!」
『そーなの?
帰り何時頃になりそう?』
「いや・・・・
今日帰らないから・・・」
『え?』
「のだめとみなとみらいで泊まって帰る」
『ふーーん。
うまく行ったんだ』
「なんだよ」
『よかったわね真一。
今朝のあなた、見れたもんじゃなかったもの』
「うるせー!」
『ま・・・仲良くやんなさい』
そう言うと電話は切れた
「征子ママですヨネ。」
「ああ
今晩帰らないって言っといた・・・」
「そデスか・・・・」
「のだめ・・・・
お前先風呂入ってこい」
「あ・・・先輩からどーぞ」
いつもなら何も言わずとも自分から
一番に入っていくのに
やっぱりのだめも人の子緊張してるのか・・
「じゃ、俺先に入るから・・・」
「はい」
そういうと俺はバスルームへと向かった
俺までなぜか緊張してきた
緊張なのか?
後悔なのかもしれない
でも
今もうすぐのだめが
俺のものになると思うと
嬉しくてしかたなかった
俺はこんなにも
のだめの事が好きだったのか・・・・
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