結婚式から1か月
とりあえず新居が見つかるまで
千秋の家で暮らすことになった
そんな二人の元へ
1通の馬鹿でかい封筒が届いた
差出人は
河野けえ子・・・
クラシック・ライフの記者からだった
「真一くん、また河野さんからクラシック・ライフですかね?
今まで真一くんの名前宛でしかきたことないのに・・・・」
「ああ・・・それも届け先の名前見ろよ、なんで千秋 真一・恵宛になってんだ!
俺あの人に結婚の報告してねーぞ!」
そう言いながら
お互いソファーで横にくっついて座り
中を見てみると
表紙が
千秋とのだめの誓いのキスシーンだった
「ホエ?なんで?」
のだめはポカンとしているが
千秋の手には力が入り怒りが
こみ上げているのが
すぐにわかった
「のだめ!!!」
「のだめ知りませんよ!」
「じゃー誰が!!
・・・・・・・峰・・・・」
そう言うと携帯を手に取り
峰君に電話をかける
『おう!千秋どーした』
明るい口調の峰君の声が
千秋の耳越しに聞こえる
「お前どーいうことだ!」
『え?何が?
それよりお前見たぞ!
クラシック・ライフ!
なんだよ取材は言ってんなら言ってくれよ~』
「お前じゃないのか?」
『え?何が?』
峰君に説明をする間もなく
電話をがちゃんと切る
するとすぐに電話が鳴る
『千秋』
「エリーゼ」
『クラシック・ライフ見た?』
「ああ・・・まさかエリーゼお前!」
『ご名当!しっかりと使わせてもらったわよ
ま、その代りのだめの仕事がない時は連れて行っていいわよ。
たっぷり稼がせてもらったから
じゃ千秋、私これからバカンスだから・・・
のだめもあんたもちゃんと働いておくのよ』
唖然とする千秋
「真一くん・・・・
もしやエリーゼが?」
「ああ・・・・・」
放心状態の千秋の横で
本を取りのだめは中をのぞいてみる
巻頭カラー写真は
のだめのドレスの中から
ガータベルトをくわえて出てくる写真だった
コメント欄には
河野さんと佐久間さんのお祝いの言葉
そして
結婚までの道のりがびっしり書かれていた
先輩からため息がこぼれ落ちる
だがこれは始まりでしかなかった
この後
写真集まで発売されることとなるとは
まだ誰も思ってはいなかった
END
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