「なにをだ?」

「先輩とのだめの事です・・・・」

「はっきりしてるだろ?

 先輩と後輩って」


「先輩、本当に先輩がそう思ってるなら

 のだめ元に戻ったら・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「先輩の所もう来ませんね・・・・・・

 辛いだけだし・・・・・」

その言葉にドキっとする

「そんな事言ってどうせ来るんだろ?」

そう言ってものだめは舌を見つめ何も言わず

ただ佇んでいた


「本気なのか?」


さびしそうに俺の方を向き

「ハイ」

そう言うとまたうつむき

静かにまぶたを閉じた

手に力が入る

今の俺には答えは出せない

自分でも自分の気持ちがわからないからだ

俺は

のだめを好きなのかどうかも

ただ

今・・・・・こいつを失うのは


イヤだ・・・・・・・・・・

それだけははっきりしている


「はっきりさせなくても・・・・・・・・

 したら、一緒にいるのか?」

「それは・・・・・・・

 本当は嫌です・・・・

 けど・・・・・・

 本当になんとも思ってないなら

 先輩きっとしないでしょ?

 だからまだ期待ありってことで・・・・・

 側に入れるかな・・・・・?って

 都合よすぎますよね・・・・???」


その言葉を聞き

俺は無意識に動き

座る俺自身の前に行き

啄ばむようにキスをする

「先輩?」

微かに聞こえた声をかき消すかのように

俺は再び唇を重ねた



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