だんだん大きくなっていくのだめのお腹
それを愛おしそうになでる双子
俺も初めての事に戸惑いを隠せないことも多々ある
双子たちの赤ん坊時代を俺は知らない
のだめのお腹にいる時も
少しずつ大きくなっていくお腹は
子供たちと同じように
俺自身不思議で仕方なかった
子供たちを連れての検診日
妊婦の中に囲まれ
居心地も悪い
けど少しでも何かをしたくて
毎回付き添うようにしている
いつもは外で待ってるように言われるのに
今日は初めて診察室に呼ばれた
3Ｄエコーをするからと言われ
モニターを眺める
「ぱぱ？あれ、あかちゃん？」
画面に映った映像を見て
興奮する双子
「そうだよ！」
「うわーーー！！すごいね！
いつ出てくるの？」
「夏になったらかな？」
「ふーーーん」
今までプリントアウトされた画像は見ていたが
実際動いている姿を見るのは初めてで
感動した
それから
より一層俺はのだめの体に
気を使うようになった
どっちかというと
超ガつくほどの加保護になっていた
のだめからは
「それぐらいじぶんでできます！！」
「もう真一くん！のだめをほっておいてください！！！」
そんな言葉が毎日のように繰り返されるが
愛おしくて愛おしくて仕方無い
この気持ちを
双子の時にも体験したかったと
心から思う日々
もうすぐ
やってくる新しい家族に
心が躍る日々
当たり前の幸せがこんなにも幸せとは
思ってもいなかった
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