その日の朝は

朝から雨だった


降り続く雨の中

センパイは早朝から迎えに来てくれた


『車はやめておこう』

というセンパイの言葉を聞き入れず

センパイの運転する車で

あの日行くはずだった

ブリュッセルへ・・・・・・

あの日と同じように

おにぎりを作った


車で行きたいと

駄々をこねたのは

ただ単に

のだめが先輩の運転する姿が

好きだったからだった

その姿をいつまでも覚えていたくて

私自身も車は今怖いのに

それでも

それを上回る気持ちで

センパイの運転する姿を目に焼き付けていたかった



二人でくだらない話をしながら

笑いながら

寄り道をしながら

ブリュッセルのホテルに着いた時にはもう

夜の9時を回っていた


小さな部屋の中央に置かれた

ダブルベッドに私はダイブした

「疲れたか?」

そう言いダイブした私の横に座る

「大丈夫デスよ」

そっか

そう言うと顔が近ずき

キスをかわす

「・・・・・久しぶりだとなんか照れるな・・・」

そうぼそっと言うセンパイが

かわいくて仕方無かった


そしてまた唇を重ねる

あと・・・・

何回・・・こうする事が出来るんだろう???

何も知らないセンパイ

結局

のだめはセンパイを傷つけることしか


出来ないんですかね???

長いキスの後

荒くなる呼吸整える暇もなく

またキスを重ねる




ねぇ?センパイ・・・・・・


もうすぐ

のだめはセンパイを傷つけることになるのに

こんな事をしていていいんデスかね・・・・・




センパイといれてこんなに幸せなのに


迷いが生まれてくる


首筋をなぞるセンパイの唇が

私の決心を揺るがしていた








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